【映画コラム】14歳の少年が体だけ大人になって『シャザム!』

2019年4月20日 / 19:27

 ところで本作は、ScreenXでも上映されている。ScreenXとは3面マルチプロジェクション・映画上映システムのこと。正面のスクリーンに加え、両側面(壁面)にも映像が投影され、270度の視界全てで映画を鑑賞することができる。

 先日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場のScreenXで本作を見る機会を得た。まず、全編が“3面”で映されるのではなく、シーンによって、正面のみに映像が映る通常のパターンと、両側面に映像が投影されるパターンとに切り替わる仕組みに少々戸惑った。また、3面になると、場内が明るくなる、映像や色合いがずれるなどのデメリットもあり、まだまだ改善の余地はあると思われた。

 本作では、バトルを中心としたアクションシーンや、物語の核となる謎の神殿のシーンなどが“3面”で映される。確かに2D版に比べると、映像に囲まれる感じがして アクションシーンでは臨場感が味わえ、神殿のシーンでは奥行きや広さを感じることができた。これらはアトラクションを好む人には楽しいと思われる。

 ScreenXは筆者にはいまひとつピンとこなかったが、それはあくまでも個人的な感想だ。3Dとも4DXともIMAXとも違う新たな映像体験を、本作を通して、自分自身の目で確かめてみてほしい。(田中雄二)

(C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC

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