【映画コラム】14歳の少年が体だけ大人になって『シャザム!』

2019年4月20日 / 19:27

 「DCエクステンデッド・ユニバース」の第7作となる『シャザム!』が公開された。

(C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC

 14歳の少年ビリー・バットソン(アッシャー・エンジェル)は、魔術師に選ばれ、中身は14歳のまま、超能力を備えた大人のヒーロー(ザッカリー・リーバイ)に変身する。ちなみに、シャザムとは、ソロモンのS、ヘラクレスのH、アトラスのA、ゼウスのZ、アキレスのA、マーキュリーのMを合わせた超人という意味らしい。

 という、おかしな話から、12歳の少年が体だけ大人(トム・ハンクス)になる、ペニー・マーシャル監督の『ビッグ』(88)を思い出す人も多いと思われる。実際、この映画には 『ビッグ』のパロディーとおぼしき足踏み電子オルガンも一瞬登場するし、主人公の見た目と中身のギャップで大いに笑わせてくれる。

 ただ本作が『ビッグ』と大きく違うのは、基本的にはヒーロー物であることはもちろん、主人公を身寄りのない少年とし、里親を転々として暮らしているという設定にしたところだ。彼が最後にたどり着いた先は、さまざまな人種の子どもたちが暮らす家だった、というところに現代性がある。

 そして“義兄弟”となった彼らが活躍する後半は、『グーニーズ』(85)をほうふつとさせる楽しさがある。一人で彼らの相手をする敵役のマーク・ストロングが怪演を見せる。

 マーベルの『アベンジャーズ』シリーズは『/~エンドゲーム』でどうやら終息しそうだが、DCシリーズは今後どう展開していくのだろうか。

 
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