【芸能コラム】生活保護、出産…。社会の問題と向き合う漫画原作ドラマ 「健康で文化的な最低限度の生活」「透明なゆりかご」

2018年8月14日 / 15:30

 興行ランキングをにぎわせる大ヒット映画から視聴率が話題となる人気テレビドラマまで、今や日本の映像文化は漫画原作なしには成立しない。その中でも特に注目を集めるのは、やはり華やかなエンターテインメント作品。だが、一口に「漫画原作」といってもその内容は多種多様で、中には社会的な問題と向き合う作品もある。

「健康で文化的な最低限度の生活」 (C)関西テレビ

 フジテレビ系で毎週火曜午後9時放送中の「健康で文化的な最低限度の生活」は、柏木ハルコの同名漫画が原作。東京都内の福祉事務所に勤務する新人ケースワーカー、義経えみるを主人公に、生活保護をめぐるさまざまな問題を浮き彫りにする。

 生活保護の問題と聞くと、すぐに思い浮かぶのは不正受給だが、本作ではより幅広い視野で生活保護を取り巻く状況を見つめ、人間ドラマとして掘り下げてみせる。

 第4話(8月7日放送)では、DVが原因で離婚し、生活保護を受けながら求職活動を行なうシングルマザーの葛藤と、彼女に寄り添おうとするえみるたちの苦悩が描かれた。

 ドラマ化に当たっては、複数のエピソードが並行して進む原作を整理して、1話完結のスタイルに構成。原作の持ち味を損なわず、テレビドラマらしい、見やすい仕上がりとなっている。主演の吉岡里帆をはじめ、山田裕貴、川栄李奈、井浦新、田中圭といった俳優陣の好演もあり、重い題材にもかかわらず、さわやかなムードにあふれているのも特徴だ。

 
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