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こうして並べてみると、松下の魅力は、「普通の男」を魅力的に演じられることだと感じる。誠実で真っすぐで、愛情深く、男らしい。どこにでもいそうな、それでいて理想的な男性だ。
ディテールは多少違うものの、そんな男性像は「スカーレット」の八郎にも、「#リモラブ」の青林にも、「知ってるワイフ」の津山にも、「最愛」の大輝にも通じるところがある。身近に感じられるからこそ、多くの作品で“沼”を生み出すのかもしれない。
21年12月22日にはミニアルバム「あなた」を発売し、22年にはライブツアーも開催予定と、アーティスト活動にも力を入れている。さらに22年は3月に、cube 25th presents 音楽劇「夜来香(イエライシャン)ラプソディ」に主演することも決定している。
同作では、第2次世界大戦末期の上海を舞台に、人種やイデオロギーの壁を乗り越え、コンサートを開催しようと奔走する主人公・服部良一を演じる。東京のほか、名古屋、大阪、長岡での公演も予定しているので、ドラマを見て“沼落ち”した人たちには、ぜひ彼の真骨頂である舞台での姿もご覧いただきたい。(嶋田真己)