【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第二十一回「篤太夫、遠き道へ」熱量が高い栄一と冷静な慶喜、対照的な2人の芝居がシンクロした名シーン

2021年7月7日 / 12:45

 ネタバレ的な話で恐縮だが、史実をひも解くと、今後は栄一のパリ滞在中に大政奉還が行われ、時代は明治へと移っていく。つまり、栄一が将軍としての慶喜に対面したのは、これが唯一の機会だったことになる。

 そう考えると、家康遺訓暗誦の場面が、より貴重なものに思えてくる。だが、2人の物語はここで終わるわけではない。しばしの別れを経て、明治以降も続くその関係が、この後、どんな変遷をたどるのか。吉沢&草なぎの芝居と共に、じっくりと味わっていきたい。(井上健一)

渋沢栄一(篤太夫)役の吉沢亮

 

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