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続く今回は、折田の下で栄一の入手した情報が円四郎経由で慶喜の耳に入り、これによって久光の野心に気付く、という形で2人のつながりが描かれた。これで先手を打った慶喜は、久光を出し抜いて天皇を護衛する“禁裏御守衛総督”の任に就く。
安易に顔を合わせることなく、巧みに2人の関係を印象付ける。これこそまさに、脚本(と、それを映像化した芝居と演出)の妙と言えるのではないだろうか。次回のタイトルは「恩人暗殺」。2人にとって大きな転機となりそうだが、その距離感の変化をこの先どのように描いていくのか。注目していきたい。(井上健一)