【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十三回「栄一、京の都へ」 栄一と喜作「生涯の相棒」の新たな魅力を引き出した珍道中

2021年5月13日 / 15:44

 また、京の宿屋で所持金を使い果たし、途方に暮れる場面。栄一にはぎとられた布団を引き戻して再び丸くなった喜作は、「ああ…どうしているかな、よし(妻)のやつ…。俺がいねえで、寂しい正月だったんべなあ…」とぼやく。その意外なかわいらしさ。

 いずれも、今までとは一味違う2人の個性が垣間見えた場面だが、仮に2人きりでなく、他の家族や仲間が一緒だったら、同じやり取りが成立しただろうか。そう考えると、やはり栄一と喜作は「生涯の相棒」なのだと思えてくる。

 史実をひも解くと、栄一と喜作にはこの先それぞれ、波瀾(はらん)万丈な人生が待ち受けている。その中で、「生涯の相棒」としての2人の絆がどんなふうに作用していくのか。ドラマにまた新たな見どころが加わった第十三回だった。(井上健一)

渋沢喜作役の高良健吾(左)と渋沢栄一役の吉沢亮

 

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