【芸能コラム】俳優別、せりふの覚え方を紹介! 木村拓哉「そのシーンで一番大事なワードを探す」

2019年12月28日 / 10:55

 というわけで、大まかにまとめてみると、「お風呂に漬かりながら」「散歩しながら」といった“ながら派”がやや多い印象だ。この中には、たとえばランニングをしながらレコーダーを聴く“録音派”、時間を分割して覚える“分割派”なども含まれる。

 また受験勉強のように、ひたすら台本を読み込む「コツコツ勉強派」の人たちには、「みんな苦労しているんだな」と親近感を覚える。

 かつてある女優が「台本は絵本を見るように、画像として覚えます」と語っているのを聞いたことがある。これは木村のように、重要ポイントを押さえてシーンを立体的に把握する“イメージ派”、西田のように「せりふを食べた」と捉える“感覚派”と近いものがあるかもしれない。

 方法はどうであれ、こうして俳優の体に取り込まれたせりふは、「役の言葉」として、視聴者にストレートに届く。誰も芝居を見ながら、「どうやってせりふを覚えたのか」とは思わない。きっと俳優も、カメラの前では「どうやってせりふを覚えたか」ということを、すっかり忘れて演じているのだろう。(山中京子)

(C)今野敏/(C)2019 映画「任俠学園」製作委員会

 

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