放送中のNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」で主人公のはな(吉高由里子)の同級生・醍醐亜矢子を演じる高梨臨。貿易会社の令嬢・醍醐は、はなと同じころに女学校に編入し寄宿舎で、はなと同室になったことで仲良くなっていく。女学生時代は結婚こそが女の幸せと考えていたが、卒業後は出版社に就職し、職業婦人の道を歩み始める。そんなお嬢さま育ちで純粋な醍醐の魅力や現場の様子などを語ってもらった。
-明治生まれのお嬢さまという設定ですが、演じる上で苦労されたことはありますか。
時代劇は初めてでしたから所作の指導もしていただいたのですが、動き一つとっても難しい状況で、さらにお嬢さまという要素も加わって、自然に芝居をしようと心掛けても、最初はとにかく苦労しました。
-就職後は女学生時代とは違った成長した醍醐が見られるのも楽しみですね。
それまでは、はなになぐさめられてきた醍醐が、はなの仕事でのミスをフォローしたり、英治さんのことで心がざわついているはなに「恋愛と仕事は別なんだから」とアドバイスしてあげるところは醍醐の成長したところかなと思います。
-吉高さんや仲間さんなど、いろんな女優さんと共演されて影響を受けたところはありますか。
皆さんすごく個性があって、お芝居の仕方も皆違うんです。例えば、吉高さんはすごくフラットにお芝居に入っていくのですが、仲間さんはどちらかというとすごくきれいにお芝居をされるという感じです。どちらも見ていてすごく勉強になりました。あとは、仲間さんは所作が本当にきれいなんです。本当にお嬢さま、伯爵家の人としての振る舞いをされるので、動きや着物さばきはよく見ていました。
-吉高さんが「高梨さんはとにかくよく笑う」とおっしゃっていましたが、現場の様子はいかがですか。
もう長く一緒にやっているのでアットホームな感じというか、吉高さんやスタッフの方に会うと安心します。このドラマのほかにも仕事をしているので、久しぶりに朝ドラの現場となるとちょっと緊張するかなと思っても、すぐに「ここに帰ってきた」みたいな気持ちになるんです。本当に楽しいし、常に笑っていますね。というか、吉高由里子が笑わせるというだけなんですけど(笑)。
-今後の見どころを教えてください。
職業婦人として歩み始めた醍醐ですが、流れが大きく変わる過程で醍醐自身もどう変化していくのか、ぜひ見ていただきたいです。