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堂本 早くお客さまの前でやりたいですね。いつもいつも思うんですけど、稽古で百パーセントやっていても、最後のピースをはめていただけるのはお客さまなので、その感覚を早く味わいたいなと思います。
堂本 (振り付け師の)トラヴィス(・ペイン氏)が日本に来てくれて、5日間という短い期間ではあったんですけど、その中で本当に集中して、みんなもう倒れるぐらいずっと踊り続けたという感じだったんです。トラヴィスは、技量ももちろんですが精神面でも、倒れるぐらいやったときに放つエネルギーみたいなものを求めてくるので。新メンバーが多いんですが、それをトラヴィスが一つにまとめてくれたなと。
堂本 太鼓だけで踊りたいっていう僕の思い付きだったんですが、どういう太鼓を演奏していただいたらいいのかなというのは、もう直さんに任せっきり。
石川 そうですね、(トラヴィスの)振り付けを見てるだけですごい刺激になるんで。あの世界観に歩み寄りながら、トラディショナルな部分も。
堂本 いろんなことを言われましたよ。一番印象に残っているのは、「SHOCK」って…10…何年目だ? 12年目ですか? 僕も分からなくなるぐらい長いことやらせていただいてますが、常に新しい気持ちで、新しいことにトライしていくっていうのはマイケル・ジャクソンも同じだったよ、と。だから光一は同じ気持ちでやってるんだねって言ってくれたんですね。僕はもう、言葉を失うぐらいうれしかったです。マイケル・ジャクソンは、例えば「スリラー」が「ゴースト」になったりするけど、同じような設定の中でもどんどん進化し続けたんだ、それを光一も体現しているねって言ってくれたのは、すごくうれしかったです。
堂本 まず2幕始めの、僕が死の世界と生きている世界をさまよっているシーンなんですけど、これはもうトラヴィスが得意とするシーンだと思うので、トラヴィスの色の強い振り付けになっています。また、その2幕最後の方にやる、夢に幻と書いて「夢幻」というタイトルなんですけど、そのシーンは和の要素をトラヴィスに振りを付けてもらったらすごく面白いものになるんじゃないかなと思って、ちょっと無理やり振ってみたら快く受けてくださったんで。和の要素を外国の人にやってもらったら面白いなと、僕は漠然とだけ思ったんですけど、だけどそれを、毎回毎回トラヴィスはそうなんですけど、自分の想像していた以上のものを返してくれる。だから今回も、僕らがトラヴィスから頂いたものをステージからお客さまに放つのが、楽しみでしょうがないです。ただ、身体的にはすごく厳しいですね。
堂本 腕が太くなったかどうかは分からないですけど、本当にやばい!っていうぐらい踊りましたね。
堂本 今たぶん58(キロ)ぐらいあると思います。なるべく減らないように頑張ります。