シリーズ【「ザ!鉄腕!DASH!!」スタッフに聞きました】  TOKIOの手つきは地元のお母さん「出張DASH村」

2015年7月28日 / 16:40

 今年、番組スタートから20周年を迎える日本テレビ系の人気バラエティー「ザ!鉄腕!DASH!!」。畑や海岸を切り開いたり、無人島を丸ごと開拓したり、物作りに一から挑戦したりと、TOKIOが体を張ってありとあらゆる企画に挑むこの番組の裏話を、陰で支えるスタッフの方々に聞きました。今回は、DASH村で培った知識と経験を生かして日本全国の農家の皆さんをお手伝いする「出張DASH村」の裏話です。

 File3 ディレクター 松田 菜生さん
(「出張DASH村」でディレクターを担当。福島県のDASH村時代からTOKIOと一緒に野菜作りに関わってきた)

 ―「出張DASH村」でのTOKIOの皆さんの様子を教えてください。

 もともとDASH村で野菜を作っていたこともあって、メンバーはとにかく知識が豊富。畑を耕す腰つきは本当に素人ではありませんし、同じレベルで話ができるから、農家さん側も積極的に詳しく教えてくださることが多いです。そして、何より作業が速い。特に、野菜を良いものと傷んだものに分ける選別という作業があるんですが、細かくて地道な作業が多いんです。でも大抵一瞬でコツをつかんで、地元のお母さんたちみたいな手つきでこなしてしまいます。私もいつも現場で見ていて、つい皆さんがアイドルだということを忘れています(笑)。あんなにナチュラルに溶け込めるのはTOKIOだからこそなんでしょうね。

―今回TVfanが密着したのは城島茂さんと松岡昌宏さんが参加した「巾着なす」の回(7月12日に放送済み)でした。この2人でのロケの特徴といえば?

 城島さんと松岡さんは、メンバーの中でも特に仲が良いお二人で、軽快な掛け合いを見るのはいつも楽しいです。お互いを知っているからこそ、いつもよりテンションが上がっていることに敏感に気が付いて、それをイジったりだとか。いいところを立て合っているんですよね。あと、この2人で撮影をすると、松岡さんが城島さんの保護者のように見えます。リーダーがどんなボケをしても「はいはい」という感じで、絶対拾ってあげるのが松岡さん。城島さんへの愛を感じますね。

―スタッフだからこそ知った、TOKIOの皆さんのエピソードを教えていただけますか?

 城島さんは「どんな野菜にも詳しいな」と思っていたら、実はご自分で農業の専門紙をとって勉強されているそうなんです。撮影後も農家さんと「何の肥料を使っているんですか?」なんてマニアックな会話をしていることが多いですね。松岡さんはいつでもテンションが高めで、現場のムードメーカーです。あとイメージ通りだとは思いますが、女性にすごく優しいです(笑)。「ザ!鉄腕!DASH!!」の撮影は女性スタッフにとってかなり過酷なロケが多いんですが、私があるときカメラを持ったまま沼地に腰までハマって動けなくなっていたら、松岡さんが何も言わずにさっと手を取って引き上げてくださったことがあって。本当に男前な方です。あと男女問わず、新米ディレクターが初めてロケをやるというときには「大丈夫、俺に任しとけ!」と言って不安を取り除いてくれる、現場の兄貴的存在でもありますね。

―これまでの番組制作の中で、松田さんが最も忘れられないエピソードを教えてください。

 TOKIOオリジナルのお米「新男米」が、昨年の11月に最高品質の証である一等米に認定されたことです。これはDASH村時代からずっと農業指導をしてくれていた三瓶明雄さんが、亡くなる前に一番望んでいたことで、過去2回は二等米しか取れず、すごく悔しがっていました。稲刈りが近づくと「今が一番いい時期だから、今すぐ来い~!」と、プライベートで直接TOKIOに電話をかけて連絡をとっていたほどだったんですよ。それを知っているリーダーは一等米になったとき、カメラが止まった後も「なんか泣けてきた」と言ってコッソリ涙をぬぐっていました。それだけ明雄さんとTOKIOの絆は深いんです。(山口)達也さんも、いつか言っていました。「俺たちだけで農業やっていても、ここまで来られなかった。明雄さんがいてくれたから今の俺たちがある」。TOKIOの中には、今も確実に明雄さんの教えが生きている気がします。

 

 雑誌「月刊TVfan」ではTOKIOメンバーが出演番組のエピソードを語る「TOKIOのお仕事」を連載中。7月24日から全国順次発売の9月号では「出張DASH村」の模様などを城島さん&松岡さんが語っています。

 


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