映画『ユダ』でカリスマキャバクラ嬢を演じた水崎綾女 「少しでも見る人の心に刺さってくれればうれしい」

2013年9月6日 / 17:04

本作で映画初主演を果たした水崎綾女

 元カリスマキャバクラ嬢、立花胡桃さんの自伝的小説を映画化した『ユダ -Judas-』のDVDが9月4日に発売された。本作は、キャバクラ嬢となった女子高生が、恐れや孤独を抱えながらも、新宿・歌舞伎町でナンバーワンを目指す姿を描く。3000人を超えるオーディションを経てヒロイン絵里香役を勝ち取り、映画初主演を果たした水崎綾女(みさき・あやめ)に話を聞いた。

―オーディションを受けたきっかけは。

 初めはマネジャーから話があって原作を読みました。胡桃さんと私とでは、もちろん生きてきた世界は違うけど、共感できる部分も多かったので、ぜひこの役をやってみたいと思いました。(大富いずみ)監督と会うまでは不安もありましたが、実際に会って話をしてみたら、この監督ならぬれ場もシリアスなシーンも任せられると思って安心しました。監督はオーディションの後で「外見ではなくあなたの内面にあるギラギラ感を出したかった」とおっしゃってくれました。

 ―自分の年齢(24歳)とも重なるヒロインの生き方についてどう感じたか。

 台本を読んで、絵里香は決して悪い女性ではないという印象を持ちました。一生懸命に生きようとして選択した結果が、周りからは悪く見えたというだけなんです。監督からも「悪い女性だと思って演じないでほしい」と言われました。自分も絵里香と同じように感情を素直に表すタイプなので、誤解されたり、嫌われたことも多かった。なので、自分の過去と向き合いながら絵里香を演じたところもあったので、つらいときもありました。

―今回の役作りについて。

 台本の絵里香が私そのものだったので特に役作りはしませんでした。いつも台本を読むと自然にその役に入れるんです。本番でセリフを言うときはもうそのキャラクターに成りきっている感じですね。ただ今回は、田舎の子が東京の歌舞伎町でトップになるのではなく、大宮から新宿という振り幅が少ない中で変化を見せなければならなかったのでそこが難しかったです。でも逆にそれがリアルに見えるのかなとも思いました。それから、初めて主演をしてみて、主役は脇役の人たちのおかげで成り立っているとあらためて気付きました。主役だからこそ周りに感謝しなければいけないと思いました。

―本作の見どころを。

 単なるキャバクラ嬢を描いた映画ではありません。トラウマを抱えた一人の女の子の成長過程を描いた作品です。女性ならではの細やかな気持ちの変化も表現しているので、同性からは共感してもらえていると思います。男性には女性の気持ちを勉強してもらう感じで見てもらえたら…。誰もがつらいことやトラウマを抱えて生きていますが、それとどう向き合うのか、向き合ったときにどうするのかがこの映画のテーマだと思います。映画を見た人が自分のトラウマを見詰め直すきっかけになればいいかなと。少しでも見る人の心に刺さってくれたらうれしいですね。

―今後の目標を。

 今まではドロドロ、ギラギラした役が多くて、一度も純愛物をやっていないので、女子高生がきゅんきゅんしそうな純愛物をやってみたいです。青春時代を仕事に懸けてきたので仕事で青春してみたい。あとは時代劇でお姫さまの役なんかもやってみたいです。
(取材/文・田中雄二)

 

(C)2013ユダ製作委員会

<DVD情報>
★「ユダ-Judas-プレミアム・エディション」
2013年9月4日発売
PCBG-52239 / 4935円(税込)/ 本編109分+特典映像76分/本編ディスク+特典ディスク(2枚組)/発売元:ポニーキャニオン
(特典ディスク内容)
・映画「ユダ」メイキング
・映画「ユダ」公開記念「伝説のキャバ嬢総選挙」決勝大会映像
・舞台挨拶映像
・予告編
(初回特典)
・スペシャルパッケージ仕様

★「ユダ-Judas-スタンダード・エディション」
2013年9月4日発売
PCBG-52240 / 3990円(税込)/ 本編ディスク(1枚組・109分)/発売元:ポニーキャニオン
※レンタルDVDも同時リリース


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ユースケ・サンタマリア「クイズ番組が題材のミステリーが面白そうだなと」傑作ミステリー小説の映画化で好演『君のクイズ』【インタビュー】

映画2026年5月15日

 テレビで生放送中のクイズ番組の決勝戦。賞金1千万円を懸けた最終問題に、挑戦者の本庄絆(神木隆之介)は“一文字も聞かず”に正解する。前代未聞の事態は世間を騒がせ、本庄は姿を消す。番組の総合演出を務めた坂田泰彦(ムロツヨシ)は、生放送でその検 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第18回「羽柴兄弟!」新登場した羽柴家臣団期待の俳優陣【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月14日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴小一郎長秀/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月10日に放送された第18回 … 続きを読む

佐々木蔵之介「毎朝、亡き大森一樹監督に思いをはせながら現場に通っていました」名監督の遺志を継いで主演に挑んだ時代劇『幕末ヒポクラテスたち』【インタビュー】

映画2026年5月8日

 大ヒット作『ゴジラ-1.0』(23)からNHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)まで、幅広い作品で活躍を続ける佐々木蔵之介。その主演最新作が、幕末の京都の小さな村を舞台にした医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』(5月8日公開)だ。中国・唐由来 … 続きを読む

ミュージカル「メリー・ポピンズ」通算250回公演達成! 濱田めぐみ「長く長く上演していけたら」 大貫勇輔「毎公演、奇跡を起こせるように」

舞台・ミュージカル2026年5月5日

 ウォルト・ディズニーが映画化し、アカデミー賞5部門を受賞した映画を原作とした、ミュージカル「メリー・ポピンズ」。現在上演中の日本プロダクションが、5月6日に記念すべき250回公演を迎える。それに先立ち、メリー・ポピンズ役の濱田めぐみと、バ … 続きを読む

三山凌輝、「愛の不時着」でミュージカル初挑戦 「これまでのパフォーマンスの集大成でもある」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月3日

 元BE:FIRSTのメンバーで、朝の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインの弟役を演じて話題を集めた三山凌輝が、ミュージカル「愛の不時着」でミュージカル初主演を果たす。韓国の財閥令嬢と朝鮮人民軍軍人の国境を超えた愛を描いた本作は、2019年か … 続きを読む

page top