【アニメコラム 先週の神回!】 「ガッチャマン クラウズ」#7「Abjection(アブジェクション)」

2013年8月30日 / 16:23

 今クールの新作アニメの中でもトップクラスの怪演が繰り広げられているのが「ガッチャマン クラウズ」。7話では、初代『科学忍者隊ガッチャマン』でも宿敵として登場した名キャラクター、ベルク・カッツェが本格的に登場。迫力のアクション描写でガッチャマンを絶望のふちにたたき落とす「神」エピソードとなっている。

 特筆すべきはベルク・カッツェのエキセントリックさ。初代シリーズでも性別不詳の怪しい敵幹部だったが、「ガッチャマン クラウズ」では実力と変人ぶりがさらにパワーアップ。オネエ口調、関西弁、ネットスラングなどを織り交ぜ、得体の知れない感じを見せてくれる。その独自の魅力はまるで「ダークナイト」のジョーカーのようだ。演じているのが「DEATH NOTE」の夜神月役など、クールな二枚目を中心に演じてきた人気声優の宮野真守というのがまたインパクト大。

 そのベルク・カッツェを向こうに回し、戦闘ではなくおしゃべりで対等に渡り合ってしまうのが、主人公であり新世代のガッチャマンに選ばれた女子高生のはじめ。「ちょっと変わったアーティスト系変態萌え少女」(公式紹介文より)という彼女が、ベルク・カッツェを相手に変な奴同士、妙に気が合ってしまう展開が面白い。

 人気コンテンツの新作といえば難しいのが世の常。まして歴史のある「ガッチャマン」となればなおのことだが、「ガッチャマン クラウズ」はこうしたイマドキのキャラクターに、SNS、スマホといった要素も加え、時代に合わせてまったく新しい正義と悪の形を示してやろうという野心作。今後はどんな展開を見せてくれるのか、ますます目が離せない。(野口智弘)

 


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