戸塚祥太が“限定版”で破天荒キャラを熱演 舞台「熱海殺人事件」で木村伝兵衛役

2013年7月20日 / 13:49

 舞台「熱海殺人事件」の公開舞台稽古が19日、東京都内で行われ、演出・出演の錦織一清、出演者の戸塚祥太(A.B.C-Z)、黒谷友香、逆木圭一郎が登場した。

 本作は、劇作家の故つかこうへい氏の代表的作品。通常は錦織が部長刑事・木村伝兵衛を演じ、戸塚は恋人を殺した大山金太郎を演じるが、この日は“配役変更特別バージョン”として、錦織が大山役を、戸塚が木村役を演じた。

 戸塚は4月に行われた制作発表会見で「一人で舞台に立つことには慣れていないのでとてもガチガチ、カチカチに硬いと思うけど、稽古を重ねて柔らかくなって自然と舞台に立てるようになりたい」と意気込みを語っていた。

 この日は、冒頭の一人芝居の長ぜりふもバッチリ決め、破天荒でナルシスト、高圧的な性格でありながら、最後は情に厚い一面ものぞかせる、複雑な木村役を見事に演じ切った。

 一方、制作発表会見で演出について「今の時代のことをどれだけ盛り込めるのか。つかさんだったらこういう切り込み方をしたんじゃないかという心当たりを手掛かりに作品を作っていきたい」と語っていた錦織。その言葉通り、劇中に2013年のキーワードとなる事柄をさりげなく入れ込んで観客を笑わせる一幕も。

 また、戸塚がチャイナ服で登場する場面では、せりふの語尾に必ず「~アルヨ」と付けさせ、ミュージカルを思わせるシーンでは、戸塚を「テニスの王子様」のユニホーム姿で登場させるなど“後輩いじり”の遊び心も満載だった。

 舞台は21日まで、都内・サンシャイン劇場、26日~28日、京都四條 南座で上演。


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