黒崎煌代 遠藤憲一「新しいエネルギーが花開く寸前の作品だと思います」『見はらし世代』【インタビュー】

2025年10月15日 / 11:30

 再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母の死と残された父と息子の関係性を描いた『見はらし世代』が10月10日から全国公開された。団塚唯我のオリジナル脚本による長編デビュー作となる本作で、主人公の蓮を演じた黒崎煌代と父の初を演じた遠藤憲一に話を聞いた。

(左から)黒崎煌代 遠藤憲一 (C)エンタメOVO

-最初に脚本を読んだ時の印象から伺います。

黒崎 団塚(唯我)監督の前作『遠くへいきたいわ』(22)を見た時に、何か文字にはできない面白さがすごく多かったので、この脚本に団塚マジックが加わったらもっと面白くなるだろうなと思って、ワクワクしながら読みました。

遠藤 脚本を読んだ時は不思議な作品だと思いました。でも監督の短編『遠くへいきたいわ』を見せてもらったら、強烈な個性のある作品だったので、ぜひやりたいと思って参加しました。「主演は誰ですか」と聞いたら、「『さよなら ほやマン』(23)の人です」と。それで映画を見たら、ずっとヘラヘラ笑っていて、変な人だと思ってちょっと怖かった。ところが、実際に会ったら全然イメージと違って、ギャップが大きくて、あれは演技だったんだと思ってびっくりしました。

-今回は仲たがいをした親子役でしたが、演じたキャラクターをどのように捉えましたか。

黒崎 蓮は、ところどころ変な動きもするんですけど、意外と違和感なく受け入れることができました。つかみどころがない感じもありますが、東京に住む普通の男として捉えました。この作品の主演は一応僕ということになっていますが、家族4人の話なので、別に主演だからといって特別なことをするわけでもなく、変なことをせずに自然体でいれば、蓮になれるんじゃないかなと思ってやっていました。

遠藤 監督の指示がほんとに鋭かったので、とにかく言われるがままに演じました。俺からこうしたいとか言ったことは一度もなく、とにかく余計なことしないようにしました。監督とは、キャラクターについての話もあまりせずに、その場にポンと置かれて、指示されたことをやったという感じですね。

-お互いの演技をどう思いましたか。

黒崎 大先輩ですから失礼に当たるかもしれませんが、遠藤さんの表情や動きが見ていてとても面白かったです。もちろん、シリアスな演技もすごいんですけど、ずっとテレビや映画で遠藤さんを見て笑ってきましたから。

遠藤 「妖怪ウォッチ」とかを見過ぎたんじゃない。それとのギャップだね。シリアスなのは久しぶりだったから、真面目にやればやるほどおかしかったのかもしれないな。

黒崎 大先輩から楽しく学びました(笑)。

遠藤 黒崎くんはとても演技が上手だから、これからぐんぐん伸びていくと思います。この映画が上映されたら、黒崎くんもそうだけど、木竜麻生ちゃんも、菊池亜希子ちゃんも、伸びていくのは間違いないと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

風間俊介「人生の中で特別な時間が刻まれる」 鴻上尚史の代表作「トランス」に挑む【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月15日

 風間俊介、岡本玲、伊礼彼方が出演する、KOKAMI@network vol.22「トランス」が4月28日から上演される。1993年に初演された本作は、3人の登場人物たちによる妄想と現実が入り乱れた物語。鴻上尚史の代表作のひとつである本作を … 続きを読む

浜辺美波「池松壮亮さんから様々な刺激をいただいています」大河ドラマ初出演で豊臣秀吉の妻・寧々を好演【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年4月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄の秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。本 … 続きを読む

佐野晶哉「祖母が泣いて喜んでくれました」 連続テレビ小説初出演への意気込み【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年4月11日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。田中ひかるの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案に、明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)という2人のナースの冒険物語 … 続きを読む

早乙女太一「“劇団朱雀”という新たなジャンルを作るような気持ちで」早乙女友貴「お祭りを楽しむような感覚で」豪華ゲストと共に3年ぶりの公演に挑む 劇団朱雀「OMIAKASHI」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月9日

 大衆演劇の伝統を大切にしつつ現代的な感性や表現を取り入れ、多くの観客を魅了してきた劇団朱雀。2代目座長・早乙女太一率いるこの一座が、2023年5月以来3年ぶりとなる公演「OMIAKASHI」に挑む。  二部構成で一部は芝居、二部は舞踊ショ … 続きを読む

岸井ゆきの「『死』をポジティブに捉えることで、人生を前向きに考えられる」患者の最期をみとる看護師役を通して芽生えた死生観「お別れホスピタル2」【インタビュー】

ドラマ2026年4月3日

 現代医療のセーフティーネットというべき療養病棟を舞台にした沖田×華のコミックを原作に、死を迎える人が最後に出会う人=看護師の目線で死と生を描いた「お別れホスピタル」。2024年に放送されたこのドラマの続編「お別れホスピタル2」が、4月4日 … 続きを読む

page top