妻夫木聡、佐藤浩市「この物語は馬と人の継承を描いていると感じました」日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」【インタビュー】

2025年10月12日 / 20:41

 TBSでは、10月12日(日)午後9時から、妻夫木聡が主演する日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」が放送スタートする。本作は、競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語。大手税理士法人に勤める税理士の栗須栄治(妻夫木)は、馬主である山王耕造(佐藤浩市)と出会ったことで人生が大きく動いていく。妻夫木と佐藤が撮影の様子や見どころを語る。

(C)TBSスパークル/TBS

-原作や台本を読んでどんな感想を持ちましたか。

妻夫木 原作の早見(和真)さんとはもともと親交があったので、日曜劇場という枠で一緒に戦えることが本当にうれしかったです。身が引き締まる思いでした。初めて原作を読んだ時はその圧倒的な熱量に驚きましたし、脚本を読んだ時も、原作の持つ魅力が最大限に生かされている仕上がりになっていて感動しました。臨場感や高揚感、さまざまな思いが詰め込まれた情熱的な脚本で、本当にうれしかったです。

佐藤 競馬そのものを取り上げるドラマは珍しいですよね。競馬をやらない人でも、その時代の名馬の名前は知っていると思うんです。例えばトウカイテイオーやディープインパクトなど、強い馬にはそれだけのインパクトがあった。そうやって競馬に興味を持った人もいるでしょうし、別のきっかけで興味を持った人もいると思います。このドラマも同じで、「競馬に詳しくなくても知っている」というような存在感を持つ作品にしていかなきゃいけないなと率直に思いました。

-栗須栄治、山王耕造を演じるにあたって、意識していることはありますか。

妻夫木 僕が演じる栗須は、挫折から始まり、耕造との出会いを通して競馬界に触れ、だんだんと情熱を取り戻していく人物。絶望の淵でも内に秘めた情熱は誰よりも強い。弱さも強さもさらけ出しながら、自分の思いに正直に突き進む、魅力的な人物だと思います。演じるに当たっては原作も脚本も何度も読み込みましたが、キャラクターを作り込むというよりは、ありのままに寄り添いながら栗須と一緒に成長していけたらいいなと考えています。

佐藤 僕は耕造を勝手に“昭和感”を漂わせる人物だと捉えています。現代に放り込まれた昭和の人間を、周囲がどう受け止めるのか。その反応を見るのが楽しみです。具体的にどう表現しているかは、ぜひ作品で確かめてください。僕は競馬歴が長いので、馬主の知り合いも多いんですが、まず「馬主(うまぬし)」と読むことをこのドラマで初めて知る方も多いと思います。どんな人なのか、どれくらい持ち出しがあるのか、賞金はどれくらい入るのか…そういう部分も耕造を通して知っていただけるのではないでしょうか。

-これまでに共演経験がありますが、本作で共演されていかがですか。

妻夫木 ご本人を目の前にして言うのは恥ずかしいですが、浩市さんがいてくださることが何より心強いです。耕造役に浩市さんが決まった時は本当にホッとしました。耕造は浩市さん以外考えられないと、どこかで思っていたんです。珍しく早い段階で終盤までの台本が手元にありますが、順番通りに撮るわけではなくバラバラに撮影は進んでいきます。20年にわたる関係性が描かれているわけですから、そうした撮影状況の中でも、浩市さんと僕との間にある歴史が今回の撮影を大きく支えてくれていると日々痛感しています。

佐藤 30年近い付き合いの中で積み重ねたものが、良くも悪くもにじみ出てしまいますよね。でもそれが栗須と耕造の関係にいい形で重なってくれると思いますし、その空気感が漂うのかもしれません。

 
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