坂東龍汰「この映画は絶対に映画館で見てほしいです。特にドラゴンライドのシーンは圧巻です」『ヒックとドラゴン』【インタビュー】

2025年9月4日 / 11:00

 ドリームワークス・アニメーションの代表作を実写映画化したドラゴンライド・アドベンチャー『ヒックとドラゴン』が9月5日から全国公開される。バイキングとドラゴンが争いを続けてきた島を舞台に、心優しいバイキングの少年ヒックと傷ついたドラゴンの交流が、島の未来を大きく変えていく姿を描く。本作の日本語版で、ヒックの吹き替えを務めた坂東龍汰に話を聞いた。

坂東龍汰 (C)エンタメOVO

-今回はオーディションでヒック役に決まったのですか。

 そうです。この作品でヒック役のオーディションがあると聞いて、ぜひやってみたいと思いましたが、まさか自分に決まるとは思っていませんでした。オーディションで録ったものを本国に送ってチェックを受けるのですが、送ったら「駄目でした」ということも多々あるらしいので、あまり期待はしていませんでした。だから「決まりました」と言われた時は素直にうれしかったし、驚きました。今回が初めての吹き替えで、未知の世界だったので、その不慣れな感じがヒックと合っていたのかなと。でも、大作だし、自分の畑ではない仕事をするのは新たな挑戦なので、同時にプレッシャーも感じました。

-ヒックのキャラクターをどのように捉えましたか。

 ヒックは、最初は弱く見えますが、すごく真っすぐで心の優しい少年だと思いました。トゥースやドラゴンに対しての考え方もすごくピュアで、きれいな心を持っている少年というイメージです。トゥースと出会ってからどんどん成長していく姿を見ていると、役者を始めた頃の、心が弱かった自分と重ねてみたりして心に響くものがありました。今回は3日間で収録しましたが、1日目よりも2日目の方が良かったし、2日目よりも3日目の方が成長したという実感がありました。なのでヒックの心の変化と、吹き替えをしながら自分に起きた変化が結構リンクしていたと思います。昨日吹き替え版を初めて見させてもらったんですけど、自分でも後半は自信をつけている感じが声の色に出ていると思いました。声の音程すら変わっていて、ヒックの感情の部分を意識していたら自然にそうなっていたという感じです。

-吹き替えるに当たって気を付けたことはありましたか。

 自分がやった芝居にアフレコで声を当てる時は、自分の顔や唇の動きを見て当てているし、自分の声に当てていくので、自然に入っていけますが、誰かがやった芝居に自分の声を乗せていくのはとても難しかったです。日本語と英語とでは、唇の動かし方も違うし、間尺も違う。その中で、ヒックとしての遊びを入れたり、間を作っていくとなると考えることが多過ぎて、常に頭の中がフル回転みたいな感じでした。ヒックが話し始めた声とぴったりにスタートするのは、相当慣れていないと難しくて、どれだけ脚本を読み込んで全部せりふを覚えていったとしても、何十ページ分も一気に録って、それを合わせていくという作業だし、感情のつながりもあるので、一度で全部うまくいくことなんて絶対にありませんでした。そこらへんはなかなか難しかったです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】世界が揺らぐとき、人間は何をするのか…『DIGGER/ディガー』『ディスクロージャー・デイ』

映画2026年10月20日

『DIGGER/ディガー』(10月9日公開)  石油採掘会社のCEOとして君臨するディガー・ロックウェル(トム・クルーズ)の、利益しか考えない強欲な行動によって氷河に亀裂が生じ、地球規模の環境災害が発生する。コンプソン大統領(ジョン・グッド … 続きを読む

堂本光一演出「百鬼夜鏡」、「期待を超える作品を作っていけたら」川﨑皇輝×内村颯太×元木湧×北川拓実×安嶋秀生×松尾龍【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月20日

 堂本光一が構成・演出を務める舞台、EX THEATER ARIAKE OPENING LINEUP「百鬼夜鏡」が、11月3日からEXシアター有明で上演される。本作は、 “人ならざる力”を持ち、恐怖や災いを象徴する鬼と、室町時代にタイムスリ … 続きを読む

芦田愛菜、努力を続けるコツは「一度に大きく飛躍しようと頑張り過ぎない」【インタビュー】

ドラマ2026年10月19日

 芦田愛菜が主演するドラマ「南田南弁護士は天才肌」(カンテレ・フジテレビ系)が、10月19日22時からスタートする。世界的にヒットした韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を日本版にリメイクした本作は、自閉スペクトラム症(ASD)の新人弁護 … 続きを読む

ドラマ「LOST10」脚本・奥寺佐渡子×監督・塚原あゆ子 横浜流星と小栗旬が演じるバディの魅力と制作の舞台裏を語る【インタビュー】

ドラマ2026年10月16日

 横浜流星が主演する金曜ドラマ「LOST10」が、16日22時からTBS系でスタートする。大河ドラマ以来の民放連続ドラマ出演となる横浜が、映画『国宝』の脚本家・奥寺佐渡子と再タッグ。「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督、新井順 … 続きを読む

磯村勇斗「吉田監督の世界に入れることが楽しみでした」吉田恵輔監督「磯村くんは思考が自分に近い」初顔合わせの舞台裏『mentor』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 かつて、花火遊びをきっかけにアパートを全焼させてしまった2人の少年、龍之介(磯村勇斗)と拓海(末澤誠也)が15年ぶりに再会。さらに、その火事で大火傷を負い、妻子を失った被害者・埜本(綾野剛)と交流する中で、2人は運命を狂わせていく…。   … 続きを読む

page top