エンターテインメント・ウェブマガジン
東宝が手掛ける才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」初の劇場公開作品として、新進気鋭のクリエーター4人が監督した短編からなるオムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』が、6月28日から2週間限定で劇場公開される。その中の1本、『ゴジラVSメガロ』を監督(脚本・VFXも兼任)したのは、日本の映像業界をリードするスタジオ、白組に所属し、『シン・ゴジラ』(16)、『シン・ウルトラマン』(22)、『ゴジラ-1.0』(23)といった大作にVFXのスタッフとして参加してきた上西琢也。『ゴジラ対メガロ』(73)に登場した怪獣メガロの50周年記念に当たる本作の舞台裏やゴジラ映画に対する思いを聞いた。
上西琢也監督(C)エンタメOVO
最初のきっかけは、新人発掘を目的にしたGEMSTONEの「クリエイターズオーディション」です。第1回のテーマが「ゴジラ」で、そこに応募した僕の短編『Gvs.G』が入賞し、続編として『ゴジラVSガイガンレクス』を制作することができました。それが好評だったため、さらに「メガロ50周年記念作品を」と東宝さんからお声かけいただきました。
ベースは、僕の原点となる「VSシリーズ」(1984年の『ゴジラ』から1995年の『ゴジラVSデストロイア』までの7作)のゴジラです。中でも、『ゴジラVSビオランテ』(89)のゴジラと、『ゴジラVSキングギドラ』(91)でアップ用に使われたパペットのゴジラの顔がお気に入りなので、その印象に近づけました。さらに皮膚感は、僕自身が関わった『シン・ゴジラ』も意識した上で、さまざまなゴジラの要素を詰め込んでいます。
お話をいただいてからメガロについてリサーチしたところ、海外での人気が高いことが分かりました。そこで、とにかく海外で受け入れられるものにしようと。だから、あまり奇をてらうようなことはせず、シンプルにかっこいい昆虫怪獣を目指しました。
平成の「VSシリーズ」で育った僕にとって、昆虫怪獣といえば(1992年公開の『ゴジラVSモスラ』に登場する)バトラです。調べてみると、カラーリングなど、バトラにもメガロの意匠が随所に盛り込まれていることが分かり、僕としては先祖返りのような感覚もありました。そこで今回のメガロには、目の奥にさらにバトラの目をデザインするなど、さまざまなオマージュもちりばめました。ただ、これまで『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』など、原典をアレンジする作品に参加した経験から、一目で「メガロだ」とわからないと意味がないと思ったので、そこは逸脱しないように気を付けました。
CM2025年10月1日
⽇本デザイン(東京)が運営する⽇本No.1デザインスクール「デザスク」のテレビCM「わたしもデキた。デザスク。」篇に、ももいろクローバーZのリーダー・百⽥夏菜⼦を初起⽤した。CMは、10⽉1⽇にWEBで先⾏公開し、10⽉4⽇からテレビで放 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月30日
佐々木蔵之介によるひとり芝居「ヨナ‐Jonah」が10月2日から上演される(プレビュー公演は10月1日)。ルーマニアを代表する演出家シルヴィウ・プルカレーテと佐々木のタッグによって生まれた本作は、5月21日にルーマニア・シビウで世界初演さ … 続きを読む
ドラマ2025年9月30日
草なぎ剛が主演する月10ドラマ「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」(カンテレ・フジテレビ系)が、10月13日から放送がスタートする。本作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーで遺品整理人の鳥飼樹が、遺品 … 続きを読む
映画2025年9月27日
『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(9月26日公開) 日本政府が極秘に建造した高性能原子力潜水艦を奪い、独立国「やまと」建国を世界に宣言した海江田四郎(大沢たかお)は、東京湾での海戦で米第7艦隊を圧倒した後、国連総会へ出席するためニューヨークへ … 続きを読む
ドラマ2025年9月27日
NHKの連続テレビ小説第113作「ばけばけ」が9月29日から放送スタートとなる。西洋化で急速に時代が移り変わる明治を舞台に、松江の没落士族の娘・小泉セツと著書『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)夫妻をモデルに、怪談を愛する夫 … 続きを読む