エンターテインメント・ウェブマガジン
あらゆるスキャンダルやセンセーショナルな事件を、社会の陰に隠れて解決してきたフィクサー、“フクロウ”こと⼤神⿓太郎。彼は、⼤神家と親交の深かった次期総理候補の息⼦が謎の死を遂げたことをきっかけに、政界に潜む巨悪の正体に近づいていくが…。先読み不可の物語と壮大なスケールで贈るポリティカル・サスペンス「フクロウと呼ばれた男」(全10話)が、ディズニープラスで配信中だ。主人公・大神龍太郎を演じるのは、世界的ダンサー、舞踊家として活躍する一方、俳優としても唯⼀無⼆の存在感を発揮し、これが初主演作となる田中泯。世界配信される本作の舞台裏と作品への意気込みを聞いた。
田中泯 (ヘアメイク:横山雷志郎 [Yolken]、スタイリスト:九 [Yolken])(C)エンタメOVO
ディズニープラスさんがサービスを開始するに当たり、大人のお客さんが楽しめる、普段、映画ではあまり扱わないような社会派の作品を探していたんだそうです。そこで、僕が出演していたこの作品のパイロット版(本格的な制作の前に試作する映像)に興味を持ってくださったそうで。パイロット版の制作から本編の制作開始まで、6年くらいかかっています。だから、制作が決まった時は、もちろんうれしかったのですが、こんなに挑戦的な作品が本当に実現するのか、半信半疑な部分もありました。地上波のテレビドラマでは実現の難しそうな内容ですし。「僕でいいのかな?」とも思いましたが、「ぜひ主演で」というお話だったので、ありがたくお引き受けしました。
世間には一切姿を見せず、その存在を知るのは社会を動かすごく一部の人間だけ。“フクロウ”と呼ばれる大神龍太郎は、そういう世界にいて、世の中を陰で操ってきたフィクサーです。一般的には「悪人」と呼ばれるような人物かもしれません。でもその裏には、「日本という国はこうあるべきだ」というある種の正義感のようなものがある。その点は、僕も共感するところがあったので、違和感なく演じられました。その一方で、彼が生きる上流社会は、僕とは無縁の世界なので、振る舞いなどにはやや苦労しました。
龍太郎は周囲を恐れさせるフィクサーでありながら、その反面、父親としては意外なほど普通の男です。ただ、彼はこれまで、自分の子どもの事はあまり考えてこなかったんでしょうね。娘の理沙⼦と久しぶりに喫茶店で話をしようと思っても、何を話せばいいのかわからない、といった場面もありますし。そこに龍太郎自身も焦りを感じて、プレゼントを贈ろうと、デパートへ行ってみるんだけど、今度は店員とどう話をすればいいのかわからない。そんな龍太郎のように、子どもとの関係に悩む親は世の中に多いと思います。その点では、皆さんに共感していただけるのではないでしょうか。
映画2025年10月17日
伝説の警察犬を父に持つオリバーとそのハンドラーを務める鑑識課警察犬係の青葉一平(池松壮亮)のコンビ。だが、なぜか一平だけにはオリバーがだらしない着ぐるみのおじさん(オダギリジョー)に見えており…。 この奇想天外な設定と豪華キャストが繰り … 続きを読む
映画2025年10月17日
『秒速5センチメートル』(10月10日公開) 1991年、春。東京の小学校で出会った遠野貴樹(上田悠斗)と転校生の篠原明里(白山乃愛)は、互いの孤独を癒やすかのように心を通わせていくが、卒業と同時に明里は栃木に引っ越してしまう。 中学1 … 続きを読む
映画2025年10月16日
世界的に有名な天才浮世絵師・葛飾北斎。その北斎と長年生活を共にし、自らも絵師“葛飾応為”として名をはせた娘・お栄の生きざまを描いた『おーい、応為』が10月17日から全国公開となる。劇中、北斎(永瀬正敏)の弟子の絵師“魚屋北渓”として知られ … 続きを読む
映画2025年10月15日
再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母の死と残された父と息子の関係性を描いた『見はらし世代』が10月10日から全国公開された。団塚唯我のオリジナル脚本による長編デビュー作となる本作で、主人公の蓮を演じた黒崎煌代と父の初を演じた遠藤憲一に話を聞 … 続きを読む
ドラマ2025年10月14日
草なぎ剛主演の月10・新ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時/初回15分拡大)が13日から放送スタートとなった。本作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザ … 続きを読む