ダイアモンド☆ユカイ「命を懸ければ、怖いものなんてない」 仕事に人生に全力投球で生きる【インタビュー】

2023年8月10日 / 07:00

 1986年にロックバンドRED WARRIORSのボーカルとしてデビューし、一世を風靡(ふうび)。バンド解散後には、ソロデビューを果たし新しい音楽スタイルを模索する一方で、役者としても活動の幅を広げ、映画やドラマ、舞台で活躍するダイアモンド☆ユカイ。8月26日から上演されるミュージカル「浜村渚の計算ノート」には、ドクター・ピタゴラス役で出演する。ダイアモンド☆ユカイに公演への意気込みや還暦を過ぎて感じている自身の生き方についてなどを聞いた。

ダイアモンド☆ユカイ (C)エンタメOVO

-青柳碧人氏による推理小説を原作としたミュージカルである本作のオファーを受けたときの気持ちを教えてください。

 原作を知らなかったので、最初はあまりピンとこなかったのですが、仕事は基本的に断らないので、それで引き受けました。

-断らないんですね。

 いただいた仕事は、自分のことを思って皆さんがくださったものなので。もちろん、すでに予定が入っているとかどうしても引き受けられないことはありますが、それ以外は請けています。なので、今回も何も知らずに、不思議な名前のキャラクターだなと思って引き受けました(笑)。その後に原作を読んだのですが、これが面白かったんですよ。正直に言ってあまり数学が得意じゃないですが、それでも原作はとても楽しく、これは新しいと思いながら読めました。ドクター・ピタゴラスは、“ジョーカー”のようなイメージの人物。面白そうな役だなと思っています。

-ミュージカルということで、劇中では歌唱シーンもあると思いますが、普段、アーティストとして歌っているときと、ミュージカルとして歌うときの違いはありますか。

 ないです。何をやっても自己肯定感のなかった俺に歌を歌うことが自信をつけてくれたんです。歌には本当に感謝しているんですよ。だから、どんな歌を歌うときも、命を懸けて歌っています。

-「命を懸ける」というのは?

 俺は覚えが悪いんですよ。せりふももちろんですが、歌の覚えも悪いんです。それも、人の作った曲だとより時間がかかる。譜面が読める人やうまい人が5回聞けば覚えるところを、500回聞かないと覚えられないんです。だから何回も何回も、毎日毎日、繰り返してやっと1曲を覚えるんです。でも、1度覚えた歌は体に入っているから、忘れない。そういう歌い方しかできないんです。だからミュージカルも時間がかかると思います。

 
  • 1
  • 2

関連ニュースRELATED NEWS

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン「主人公はいわゆるスパイスリラーには出てこないようなキャラクター」『アマチュア』【インタビュー】

映画2025年4月11日

 戦闘や暗殺については全くの素人であるCIA職員の男が、妻を殺したテロリストへの復讐(ふくしゅう)に乗り出す姿を描いたアクションサスペンス『アマチュア』が、4月11日から全国公開される。本作で内気な愛妻家の主人公チャーリー・ヘラーを演じたラ … 続きを読む

【週末映画コラム】ユニークなアクション映画を2本 暗殺者と静かな村人という二重生活を送る男『プロフェッショナル』/アクションサスペンスなのに主人公が“へたれ”『アマチュア』

映画2025年4月11日

『プロフェッショナル』(4月11日公開)  1974年の北アイルランド。長年、殺し屋として暗躍してきたフィンバー・マーフィー(リーアム・ニーソン)は引退を決め、海辺の町グレン・コルム・キルで正体を隠しながら静かに暮らしていた。  だが、首都 … 続きを読む

ロバート・ロレンツ監督「ビッグスターでありながらこういう映画に出演し続けるリーアム・ニーソンは希有な存在」『プロフェッショナル』【インタビュー】

映画2025年4月10日

 リーアム・ニーソン主演作。1970年代の北アイルランド紛争を背景に、伝説の殺し屋が爆弾テロリストの壊滅に挑む姿を描いたハードボイルドアクション『プロフェッショナル』が4月11日から全国公開される。監督は長年、クリント・イーストウッドとコン … 続きを読む

朝ドラ「ばけばけ」クランクイン!主演の髙石あかりは「良さが発揮されている」制作統括が語る撮影の舞台裏

ドラマ2025年4月10日

 4月9日、2025年秋からスタートするNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」の取材会が行われ、制作統括を務める橋爪國臣氏が、3月25日にクランクインした現場の様子などを語ってくれた。  「ばけばけ」は、「怪談」で知られるラフカディオ・ハーン( … 続きを読む

長尾謙杜「僕らの距離の縮め方が、役とリンクした」當真あみ「長尾さんは現場を明るく盛り上げてくれました」切ないラブストーリーで初共演『おいしくて泣くとき』【インタビュー】

映画2025年4月7日

 幼い頃に母親を亡くした心也と、家に居場所のない夕花。同級生の2人はひょんなことから“ひま部”を結成。孤独な2人は、次第に距離を縮めていくが、ある事件をきっかけに夕花が姿を消してしまう…。  全国公開中の『おいしくて泣くとき』は、森沢明夫の … 続きを読む

Willfriends

page top