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嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第21回が4日に放送され、鳥居強右衛門役の岡崎体育からコメントが届いた。
第21回の副題は「長篠を救え!」。武田軍に包囲された奥三河の長篠城。城主の奥平信昌(白洲迅)は危機を知らせるため、鳥居強右衛門を岡崎へ送り出す。強右衛門の手紙を受け取った徳川家康(松本)は、織田に援護を求めると、信長(岡田准一)は2万を超える軍勢を率いて岡崎へやって来るが…というストーリーだった。
強右衛門という人物について、岡崎は「役を頂くまで存じ上げませんでしたが、出演が発表された後、親しいバンドマンの友人から『鳥居強右衛門のファンだ』と連絡をもらいました。身近にいるということは、日本中に強右衛門のことを好きな方がいらっしゃるのだろうと思い、身の引き締まる思いでした」と振り返った。
そこから「NHKから文献を借りて読んだり、自分なりに調べたりして、徐々に人物像を理解していった」という。
「強右衛門のファンの方や末裔(まつえい)の方に恥じないようにというプレッシャーも感じつつも、今回の作品で描かれる“ろくでなし”強右衛門をどんな風に演じられるだろうというわくわく感でいっぱいでした。第21回で登場してすぐ死ぬんだというのは驚きましたが、一夜限りの登場だからこそ、自分の芝居でどう強右衛門の存在感を出せるのかというのは楽しみでした」と笑顔で振り返った。
また、ラストシーンについて岡崎は「仲間に対して『徳川さまはすぐに参られる』と伝え、武田勢にはりつけにされる場面は、ろくでなしの強右衛門なのに、そんな自分ですら大切に思ってくれる殿や亀姫(當真あみ)のために行動したいという純粋な気持ちから生まれたものだと思います。せりふは多くありませんでしたが、息遣いや眼球の動き、たたずまいで強右衛門の葛藤を表現するのは興味深く、やりがいのあるシーンでした」と明かした。
信長とのシーンについて尋ねられると、「史実では、信長は鳥居強右衛門のことをすごく気に入って、はりつけで亡くなった後も信長がお墓を立てたのだそうです。信長は心のテリトリーに踏み込んでくる人を好きになるところがあるのかなと思っているので、意識的に無礼に振る舞おうというのは決めていました。岡田准一さんも『つかみかかってきてもいい。失礼とか全く気にしなくていいから』と言ってくださっていたので、できるだけ失礼になるように心掛けました」と明かした。
改めて、演じる際に心掛けたことを問われると、「今作で描かれる強右衛門は、泥まみれで清潔感のないキャラ設定だったので、せりふを話すときに不自然に眉間にしわを寄せたり歯をむき出して笑ったりと台本に描かれていない野生感を意識しました」とコメント。
また、実際に演じてみて「『強さ』とは武功や腕力ではなく、仲間を守りたいという思いが苦しさや痛みをしのいだときに生まれるものだということを感じました。彼の人生にはその強さがありました」と語った。
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