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松本零士の代表作『銀河鉄道999』をミュージカル化した、「銀河鉄道999 THE MUSICAL」が、星野鉄郎役に中川晃教を配し、2022年4月8日から上演される。中川は、2018、19年の舞台から続投し、3度目の鉄郎役となる。中川に鉄郎役への思いや公演への意気込みを聞いた。
これまでは、音楽劇という形でしたが、今回は「THE MUSICAL」と冠している通り、せりふと歌で表現していく作品になります。これまでの2回の舞台でも描かれていた、鉄郎の持つ力強さや、若さというエネルギー、それから「人類が描く理想の未来が幸せなものであってほしい」という願いが今回も表現されていると、台本を読んで感じています。僕は鉄郎を演じていて、鉄郎はさまざまな感情を、その時ごとにさまざまな形で爆発させているという印象があります。心の奥に突き刺さっているものを決して見逃さないし、見て見ぬふりをしない。生きている限り、壁にぶち当たっても全力でぶつかって生きている。そうやって、小さい爆発から大きな爆発まで、さまざまな感情を持って生きている鉄郎の感情のエネルギーが、音楽につながっていくと想像したときに、また新たな「銀河鉄道999」の歴史を作ることができるのかもしれないと感じました。この作品が持っているテーマは変わらずに、音楽を通して、作品を通して、舞台を通してそのテーマが伝わっていくのかなと考えるとワクワクドキドキしています。
確かに、素直に感情を表現する、爆発させるというところもポイントではあるんですが、旅を共にするメーテルという謎めいた女性がいることで成長したり、変化していく自分を客観的に見ることができているという一面もあります。そう考えると、この宇宙の旅を通して鉄郎が出会ったキャラクターたちによって、鉄郎がどういう人間なのかが語られていくのかなとも思います。
そこだけを考えていうならば、全く違うと思います。分かりやすい例でいえば、海外で制作された場合、その作品や楽曲の魅力、持っているものを変えてはいけないという厳しいルールがあって上演されていることが多いんです。今回のように国内の原作で、オリジナルのカンパニーで作り上げる作品となったときには、自分が初演だったり、オリジナルキャストとしてその作品に関わっていることも多い。その分、その作品を共に作っているという自覚が大きいと思います。もちろん、権利は権利で大切にされるべきことですし、プライオリティーを保つためにも必要なものだということは理解しています。ただ、役の作り方は違ってきます。
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