【インタビュー】「WOWOWオリジナルドラマ 世にも奇妙な君物語」黒島結菜「『これをやるのは嫌だな…』と思ったぐらい不気味で奇妙な話」 朝井リョウ原作のオムニバスドラマに主演

2021年3月3日 / 10:00

 『桐島、部活やめるってよ』『何者』などで知られる直木賞作家・朝井リョウの小説を原作にしたオムニバスドラマ「世にも奇妙な君物語」が、3月5日からWOWOWで放送開始となる(全5話/第1話無料放送)。世の中を鋭い視点で見つめた斬新なアイデアを、先の読めない巧みな語り口でつづった物語は、いずれも見逃せない珠玉のエピソードばかり。葵わかな、佐藤勝利、田中麗奈、上田竜也ら、各回の主演俳優の顔ぶれも見どころだ。放送を前に、第1話「シェアハウさない」に主演した黒島結菜が、撮影の舞台裏や作品の見どころを語ってくれた。

黒島結菜(ヘアメイク:加藤恵/スタイリスト:伊藤省吾 (sitor))

-出演のオファーは、以前、地上波のドラマで一緒だった池澤辰也監督から直接受けたそうですね。

 撮影中、監督から「次の作品はこういうお話で、黒島さんぴったりな役なんだよね」という感じでお話を頂きました。そのときは、「面白そう!」とウキウキしていたんですけど、まさかこんなぞっとするようなお話だとは思っていなくて…。台本を読んだときは正直、「このお芝居を現場でやらなきゃいけないのか」…と思ったぐらい、不気味で奇妙な話だな…と。

-黒島さん主演の第1話「シェアハウさない」は、シェアハウスへの潜入取材を試みたフリーライターの浩子が、想像もしなかった事態に直面する物語です。確かに、「どうなるんだろう?」と思いながら見ていると、ラストで背筋が寒くなりますね。

 そうなんです。ただ、今回は等身大の自分に近い年齢で、フリーライターという仕事を持っている社会人の役をできたことがうれしかったです。

-その理由は?

 二十代に入って、そろそろ次のステップに進まなければいけないのかな…と感じていたところだったんです。そういうタイミングで、こういう役を頂けたことがうれしくて。

-そういう意味では、演じる上でどんなことを心掛けましたか。

 浩子は、明るく前向きで、過去にいろんなことがあっても、自分のやるべきことを分かっている強い女性だと思ったので、それがちゃんと内側にあるといいな…と。ただ、多少の隙もあるんですよね。そこは、監督もこだわっていた部分だったので、衣装合わせのときに、服をちょっと女の子っぽくしたり、髪を巻いてちょっと派手にしてみたり…。自分ではあまり髪を巻いたりしないので、新鮮でした。

-黒島さんは髪の短いイメージがあるので、長い髪は新鮮な印象を受けました。

 髪を伸ばしていた時期だったんです。いつも短いイメージがあるので、ある意味、今まで見たことのない黒島結菜が見られるのかな…と。ちょっと大人っぽく見えるといいな…と思っていますが、その判断はご覧になった皆さんにお任せします(笑)。

-ところで本作は、直木賞作家の朝井リョウさんの小説が原作です。朝井さんの印象は?

 私が言うのもせんえつですけど、若者の繊細な気持ちを表現するのが上手で、共感しやすいお話を書く方という印象があります。だから今回の話も、実際にありそうな、ないとは言い切れないリアルさがあるな…と。

-原作とドラマで、印象は変わりましたか。

 原作も、朝井さんが実写化を期待して書かれているので、ドラマはほぼ原作に忠実な印象です。どちらもすごく不気味で、ぞっとする印象があって。

-朝井さんは「世にも奇妙な物語」に影響を受けて原作を書かれたそうですが、そこに「君」の一言を加えたタイトルも印象的です。

 私も最初はてっきり、「世にも奇妙な物語」だと思っていたんです。でも、よく見たら「君」が入っていたので、「違うんだ!?」って(笑)。「君」の一言には、「誰にでも起こり得るかもしれない」というニュアンスが含まれているような気がします。「あなたの物語ですよ」みたいな雰囲気があって。

-タイトルからはファンタジーやホラーのような作品を連想しましたが、実際の作品には「こういうことが自分の身に起きるかもしれない」というリアルさがありますね。

 本当ですよね。「シェアハウさない」という第1話のタイトルも、最初は「一体どう読むんだろう…?」と思って、「『シェアハウスさせない』かな?」と勘違いしそうになったり…。そんなふうに、タイトルも面白かったので、ちょっとポップなイメージがあったんです。だけど、内容は結構リアルで、じわじわと心に迫ってくるものがあって…。

-舞台となるシェアハウスの印象は?

 実際にある建物を使って撮影したんですけど、とてもすてきなところで、「こんなところに住めたらいいな…」と思うぐらい気持ちのいい家でした。現場では、絵作りや照明にものすごくこだわっていたのが印象的で。みんなでテーブルを囲む夜の場面では、緑や赤の照明を使って、壁に葉っぱの影を映したり…。映像はどうなるのかな、と思っていたら、いい具合に気味の悪さが出ていたので、面白かったです。

 
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