エンターテインメント・ウェブマガジン
不況にあえぐ英国北部の炭鉱の町を舞台に、一人の少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描いた映画『リトル・ダンサー』をミュージカル化した、ミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」。2017年7月に日本人キャストによって日本初演され、大きな話題を呼んだ本作が、9月11日から再び上演される。初演に続き、主役のビリー役は、約1年にもわたるオーディションが開催され、応募総数1511名の中から4人の少年が選ばれた。ビリーの未来像として登場する、オールダー・ビリー役をWキャストで演じる大貫勇輔と永野亮比己に、作品への思いを聞いた。
大貫 稽古が始まって本当によかったというのが正直な気持ちです。こうして稽古ができることが、こんなにも幸せなことなんだと改めて感じました。状況的には、まだまだ不安な日々が続いていますが、無事に幕が開くことを信じて稽古しています。
永野 僕も同じです。稽古ができること、踊れること、歌えること、お芝居ができること、みんなで稽古をやることは、当たり前のことだと思っていたんです。でも、それは決して当たり前のことではなかったということを身に染みて感じました。
永野 見るのとやるのでは、こんなにも違うのかということを実感しながら稽古をしています(苦笑)。特に、(オールダー・ビリーとビリーが一緒に踊る)ドリームバレエのシーンは、ビリー役の子とスタッフさんと共に作り上げるシーンなので、何よりもチームワークが大事になってくるんです。ただ美しい踊りを披露すればいいというわけではないので、チームでの作業の難しさを感じていると同時に、やりがいがあって面白いと日々感じています。
大貫 気持ちとしては、また新たな作品を作るという意識で臨んでいます。ただ、今回は海外のクリエーティブチームが来日できない中、リモートを使っての稽古となっているので、初演のメンバーは「こうするとやりやすくなる」「こうすればより良くなる」という、必要なことをみんなに伝える役目も担っています。それは、「前はこうだったから…」ということではなく、みんなで支え合いながら、自分ができることでは全力でサポートしたいという思いからです。新たなものを生み出そうというエネルギーを持って全員で取り組んでいる稽古場だと感じています。
大貫 苦労はないです。むしろ、この形でも問題ないことが分かり、僕自身も驚いています(笑)。稽古は問題なく進んでいますので、科学の進歩はすごいなと感じています。
永野 確かに、僕たちはずっとダンス畑で生きているので、言葉で伝えられたことの意味を察知できる利点はあると思います。それに加えて、日本のスタッフの方々がしっかりとサポートしてくださっているので、僕たちはとてもやりやすい中で稽古できています。個人的には、日本の稽古場にはないブロードウェーだったり、ウエストエンドだったりを拠点にされている方の空気感に接する時間が好きなので、生でそれを感じられないことは残念ではありますが。
映画2025年5月17日
テレ東系で毎週月~金、朝7時30分から放送中の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」の映画化第2弾。番組のメインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」と相棒「にゅう」が、バカンスで訪れた「どんぐりアイランド」を舞台に繰り広げる冒険をオリジナルストーリーで描き … 続きを読む
映画2025年5月16日
『サブスタンス』(5月16日公開) 50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによってレギュラー番組を降ろされたことから、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、禁断の再生医療「サブスタンス= … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年5月16日
世界中で大ヒットを記録した「梨泰院クラス」が、初めてミュージカル化される。主人公のパク・セロイを演じるのは小瀧望。日本・韓国・アメリカのクリエーターが集結し、さまざまな人種が混じり合う自由な街・梨泰院で権力格差や理不尽な出来事に立ち向かう … 続きを読む
映画2025年5月15日
トム・クルーズ主演の大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、5月23日の公開に先駆けて17日から先行上映される。前作『ミッション:インポッシブル/デッ … 続きを読む
映画2025年5月12日
人生に迷いながらソープ嬢として働く若い女性・加那と、彼女に介護されることになった認知症の祖母・紀江の交流を明るくポップなタッチで描いたユニークな映画『うぉっしゅ』が絶賛公開中だ。 本作で、加那を演じる若手注目株の中尾有伽と共に、紀江役で … 続きを読む