寺尾聰「何だか知らないけど、向井理が好き」 「これだけクールに侍を演じる人はいない」

2019年12月13日 / 15:49

向井理(左)と寺尾聰

 正月時代劇「そろばん侍 風の市兵衛SP~天空の鷹~」の試写会が13日、東京都内で行われ、出演者の向井理と寺尾聰が出席した。

 本作は、2018年に放送され、好評を博した土曜時代ドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」の続編スペシャル。市兵衛(向井)の今度のあるじは息子の死の真相を探る老侍(寺尾)。そこには莫大(ばくだい)な借財をめぐる藩ぐるみの陰謀があった…というストーリー。

 剣の達人ながら、そろばんの知識を生かし、渡り用人として自由に生きる市兵衛役の向井は「今回は立ち回りもパワーアップしている。相変わらず難しいそろばんに悩まされたりもしたけれど、乗り越えることができた。正月にふさわしい時代劇になったと思う」とアピールした。

 一方、寺尾は「誰が主役をやるかが大事。今回は『向井くんがいる』ということで、最終的にやりたいと思った」と告白。向井とは2度目の共演だが、「ギラギラした感じの俳優が多い中、彼と同じ世代の日本の俳優で、これだけクールに涼しく、なおかつスマートに侍を演じてくれる人はそうはいない」と絶賛した。

 また、寺尾は「向井とは落ち着いて芝居を作っていける、相性がいい。こういうのは理屈じゃない。いろんな先輩後輩とやってきたが、素晴らしい俳優さんと向き合ったからといって、必ずしもうまくいくとは限らない。相性は一番大事。何だか知らないけど、向井が好きなんだよね」と語ってほほ笑んだ。

 向井は「光栄です」と照れながらも、「寺尾さんは、居ずまいで役柄を成立させる方。せりふ回しがスムーズだとかではなく、醸し出す雰囲気で役柄に引き寄せるというか…。僕のようなキャリアではできないことで、これまでの生き方、人間力がもろに出るもの。今回の作品も寺尾さんがいなければ存在していなかったと思う」と、尊敬の思いを口にした。

 ドラマは2020年1月3日、NHK総合、BS4Kで午後9時から放送。


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