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映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』公開記念舞台あいさつが23日、東京都内のTOHOシネマズ日比谷で行われ、出演者の安田顕、倍賞美津子、松下奈緒、大森立嗣監督ほかが登壇した。
本作は、心は優しいけれどちょっと頼りない青年サトシ(安田)と、がんを患った母親(倍賞)との日々を、笑いと涙を交えて描いた物語。
安田は、大勢の観客を見渡し「こんなに大きな映画館とは。もっとこじんまりとしている映画館かと思いました。超大作みたい」と驚きながらも、喜びの笑顔を見せた。
また、自分の妻から「あなたいろんな所で宣伝しているけど、あなたのPRコメント、ちょっと弱いのよ」と、駄目出しを受けたエピソードも披露した。
映画については「良かった」と褒めてもらったものの、「『“温かい気持ちになって、前向きになれる映画”ってあなた、言っているじゃない? それだと弱い。あともう一つ何かあるとお客さんが来てくれるんじゃない?』と言われた」と明かし、笑いを誘った。
一方、映画にちなみ「自分にとって母親の存在とは?」という質問に安田は「僕の目の前でカレーをこぼした瞬間に『私じゃない』と言った。そういう母なんです。それまで経てきた母の人生を垣間見たような気がして…」と語り出した。
安田は、北海道夕張市に生まれた母親について「『小学生のときは日本舞踊を習うようないいところのお嬢様だったのよ』と言うんです。でも(母の)両親がやっていた商店が潰れて親が離婚し、中学2年のときには自分で新聞配達をしていたみたいで…」と生い立ちを紹介。
「当時田舎だから偏見の目で見られることがあったらしく『それが一番悔しかった』と。『一番うれしかったことは?』と聞くと『それはお兄ちゃんとあんたを生んだことだよ』と。そんな母がカレーをこぼしたときに、条件反射で『私じゃない』と言う姿を見て、僕はこの人から生まれてよかった、育ててくれてありがとうって思いました」としみじみ語った。
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