【2.5次元インタビュー】荒木宏文、舞台「文豪ストレイドッグス 黒の時代」で魅せる「大人の雰囲気」と「華やかなバトルアクション」

2018年9月16日 / 12:00

 シリーズ累計500万部を突破する大ヒットコミックス『文豪ストレイドッグス』。2017年に待望の舞台化を果たしてから9カ月、舞台化第2弾となる舞台「文豪ストレイドッグス  黒の時代」が9月22日から開幕する。太宰治が「武装探偵社」に入社する前を描いた本作は、TVアニメ第2クール冒頭で放送されたスピンオフドラマで、ファンの間では熱狂的人気を誇るエピソードだ。本作で、坂口安吾役を演じる荒木宏文に、作品の魅力を語ってもらった。

坂口安吾を演じる荒木宏文

-出演が決まったときのお気持ちは?

 もともと、アニメを見ていて、すごく面白い作品だと思っていたんですが、第1弾の舞台化が発表され、キャストたちを見たら若かったので、平均年齢を考えても、俺が出ることはないだろうなって諦めていたんです。それが、出演できる。それも、まさか坂口安吾という役でお話しを頂けるとは思ってなかったのでうれしかったですね。

-坂口安吾という役柄でオファーがくるというのは、意外だったんですか。

 意外でした。今回、登場する太宰治は、第1弾から登場しているキャラクターで、そのときから多和田(秀弥)くんが演じていたんですが、この作品では第1弾の4年前が描かれるんです。坂口安吾は、太宰治よりも年上ではあるけれど、そこまで年が離れてはいないという設定なんで、若い子がやるんだろうなって思っていて…だから、僕でいいんだ? って。(本作のもう一人の主要キャラクターである)織田作之助を、谷口(賢志)さんが演じるというのも衝撃でした。(注:多和田は現在24歳、荒木は35歳、谷口は40歳)多和田くんに合わせてやると思っていたから、そんなにも年齢層を上げてやるっていうことが、びっくりでした。でも、大好きな作品なので驚きではありましたが、うれしいです。

-最初に台本を読んだときの印象は?

 今回の「黒の時代」は、アニメでは4話分ぐらいのストーリーなんで、尺的に考えてもぴったり舞台尺なんです。舞台はだいたい、2時間前後ですから。だから、リアルタイムで進んでいるっていう印象がありました。ストーリー自体は、アニメを見ていて全部知っているんで、ストーリーがどうこうよりも、アニメと同じ尺で進むんだなって、すんなり入ってきた感じがありました。

-第1弾の舞台はご覧になりましたか。

 公演は残念ながら見に行けなかったのですが、多和田くんや(芥川龍之介役で第1弾に出演、本作では声のみの出演が決定している橋本)祥平とは以前にも共演していたんで、SNSで写真を見て、作品の雰囲気は分かっていました。プロジェクションマッピングを使って、異能力を派手に見せているというイメージが強かったんですが、実際に今回、稽古場に入ってみたら、すごく演劇的な表現で異能力を表現していたので、そこは驚きでもありました。

-確かに、第1弾も最先端のプロジェクションマッピングを使いながらも、演劇らしい演出方法が使われ、非常にバランスのとれた見どころの多い作品だという印象がありました。第2弾では、演出面という点ではいかがですか。

 セットが大きく変わるとか、建物がガラッと変わるとか、そういう大きな展開があるわけではないし、空間としてはシンプル。余計な情報を省いて、必要なものだけを与える空間を作っているので、演劇としてブラッシュアップされた演出になっていると思います。

 
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