エンターテインメント・ウェブマガジン
映画『花筺/HANAGATAMI』の初日舞台あいさつが16日、東京都内で行われ、大林宣彦監督と出演者の窪塚俊介、満島真之介、矢作穂香、山崎紘奈、門脇麦、常盤貴子、村田雄浩ほかが登壇した。
本作は、大林監督が肺がんのステージ4で余命3カ月と宣告された後の、昨年夏に撮影した青春群像劇。
大林監督は、生涯のテーマにしている反戦へのメッセージを込めた本作について「皆さんが見てくださったことで一つの形、メッセージとして伝わったと思う」と話し、満員の場内を見ながら、満足げな笑みを浮かべた。
さらに「あの戦争(第2次世界大戦)で生き延びちゃったんだから、がんごときで死なねえぞという気持ち。でも、がんのおかけで緊迫感のある映画になった」と語った。
既に新作の準備に入っているそうで「余命3カ月といわれてから、1年4カ月も生き延びています。あと30年は生き延びて、映画を作ろうと思っている」とさらなる意欲を見せた。
闘病に関しては「がんは宿子で、私が宿主と考えるようになった。がんも一生懸命生きようとして私の体をむしばんでいるが、私が死ぬとがんも死んでしまう。だから、もっと利口になって仲良く生きようじゃないかと話している」と持論を展開した。
主演の窪塚は「大林監督と出会って、自分らしく自由に個性を持って生きることの大切さを再認識した」と感謝した。
満島は「台本に“神話に出てくるような美少年”と書いてあったので、正直どうしようかと思った。でも、監督の『映画の世界にいる幸せを存分に感じなさい』という言葉で、のしかかっていたものが風と共に去っていった。一生隣で肩を組んでいたい、同志になりました」と語った。
矢作は、大林監督との初対面時に「いい女優に育ったら、世界中があなたの名字を呼んでくれる」というアドバイスを受け、芸名を「未来穂香」から本名に変えて出演した。その“デビュー作”の公開に「女優としても人間としても、生まれ変わったような気持ち。すごく光栄です」と笑顔をはじけさせた。
大林監督は、出演者のあいさつのたびに感謝の言葉を送り、「皆が僕の分身だから、本当にありがとう」と感慨深げに話した。そして「未来のある若い人たちが平和に暮らせる、戦争のない世界になることを祈っています」と語り、観客から盛大な拍手を浴びた。
ドラマ2024年11月22日
松本若菜が主演するドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系)がの第6話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレあり) 本作は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月21日
松竹創業百三十周年「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」取材会が21日、東京都内で行われ、市川團十郎が登壇した。 2年間にわたる襲名披露興行を終えた十三代目市川團十郎。今回の公演では、寛延元年(1748年)に初演されて以来、およそ280年にわた … 続きを読む
ドラマ2024年11月21日
藤原竜也が主演するドラマ「全領域異常解決室」(フジテレビ系)の第7話が、20日に放送された。(※以下、ネタバレあり) 雨野小夢(広瀬アリス)は、自分が天宇受売命という神だと気付く。そして話は、4カ月前にさかのぼる。全決で食事を振舞ってい … 続きを読む
ドラマ2024年11月20日
遠藤憲一が主演するドラマ「民王R」(テレビ朝日系)の第5話が、19日に放送された。(※以下、ネタバレあり) 本作は、2015年に遠藤憲一・菅田将暉のW主演で放送された痛快政治エンターテインメント「民王」の続編で、総理大臣・武藤泰山(遠藤 … 続きを読む
ドラマ2024年11月20日
藤岡真威人が主演するドラマ「ウイングマン」(テレビ東京系)の第5話が、19日深夜に放送された。(※以下、ネタバレあり) 本作は、特撮オタクの高校生・広野健太(藤岡)が、異次元から来たアオイ(加藤小夏)のドリムノートに、空想のヒーロー“ウ … 続きを読む