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2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の第1回完成試写会が6日、東京都内の同局で行われ、試写会後に主人公・西郷吉之助(隆盛)を演じる鈴木亮平、その子ども時代・西郷小吉を演じた渡邉蒼が会見に応じた。
本作は、林真理子の小説を原作に、二度の島流しと三度の結婚を経て明治維新を成し遂げながらも、後に明治新政府と戦って散った幕末の英雄・西郷隆盛の波乱の生涯を描く。
第1回「薩摩のやっせんぼ」は、1840(天保11)年の薩摩国が舞台。大久保正助(石川樹)ら幼なじみと学問や剣術に励んでいた西郷小吉は、仲間と共にお寺までの一番乗りを競う藩の一大行事「妙円寺詣り(みょうえんじまいり)」に参加。これに勝利した小吉は、藩主・島津斉興(鹿賀丈史)の嫡男・斉彬(渡辺謙)と運命的な出会いを果たすが…。
上映後、壇上に姿を現した鈴木は、少年時代の物語となる第1回について「子どもたちの作ってくれた幕末の生き生きとした空気感が、第1話に輝きを与えている」と語り、「1話を見ていただければ、全47話を見たくなる作品に仕上がっていると思います」と今後への期待感を示した。
子ども時代の大事なシーンの撮影には、「同じ光景や同じ思い出を残せれば」との思いから、出演はなくてもできる限り立ち会ったという鈴木。「顔が似ているので、それだけで十分」と、渡邉の演技は意識しなかったという。この点については、西郷の成長を描くドラマだけに、「(自身が演じる)18歳になった吉之助がどんな成長を遂げたか、違った方が面白いのでは」と、前向きな取り組みであることをアピールした。
一方、第2回から吉之助役を引き継ぐ鈴木に対するエールを求められた渡邉は、緊張した面持ちで「第1話では強い西郷どんを見せていないので、鈴木さんにはいろいろな人が知っている強くて優しい西郷どんを演じていただけたら…」とコメント。
これに「どうしようかな(笑)」と応じた鈴木は、「前半の吉之助は、強い人間ではなく、正義感や弱い者の目線に立つところは(渡邉が演じた小吉と)似ている。強い西郷が出て来るのは、もう少し先」と前置きした上で、「ゆくゆくはそこに到達できるように、きっちり頑張ります」と抱負を語った。
劇中で共演場面のない2人が唯一、共演しているのがオープニングのタイトルバック。これについても鈴木は「視聴者の方々が毎回、子ども時代の吉之助たちを思い出して、ストーリーに入って行く作りが嬉しい」と満足そうに語っていた。
大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日(日)スタート。初回は60分拡大版。
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