渡辺謙「身を削るようにして作った」 主演映画ジャパンプレミアで感無量

2016年9月14日 / 21:57

 映画『怒り』のジャパンプレミアが14日、東京都内で行われ、出演者の渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、李相日監督が登壇した。

 吉田修一氏の小説を映画化したこの作品は、1年前の未解決殺人事件を軸に、千葉、東京、沖縄を舞台にした3つの物語が紡がれる人間ドラマ。

 主演の渡辺は、約4300人の観客を前に「いよいよだな…という思い」と感無量の面持ちであいさつ。タッグを組んだ李監督については「日本映画界の宝。3年に1度しか映画を撮れない。あまりにも大変過ぎて…。まあ、オリンピックより1年短いのでまだ何とかなっている」と冗談めかしつつ、「その3年の思いを僕たちは本気で受け止めて、演じるというよりは、ある意味身を削るように、そこでのたうち回ってこの作品を作りました。2時間20分。ちょっと息苦しいかもしれません。でも必ず熱いものが残ると思います」とアピールした。

 また、劇中で“カップル”役を演じた妻夫木と綾野は今回が初共演。撮影期間中には実際に2人暮らしをするなど入念な役作りを行ったという。綾野が「(自分の演じた)直人がああして存在できたのは妻夫木さんのおかげ。妻夫木さんとの生活は本当にいとおしい時間でした」と改めて感謝を述べれば、妻夫木も「剛がいたからこそ僕も(役柄の)優馬でいることができた」と笑顔で応じた。

 映画の感想について妻夫木は「本当に一言で言うのは難しい。見終わった後に立てなかったんです」と明かし、「この思いというのはどうしたらいいんだろうと思ったのですが、それがスタートなのかなと…。生きている中でなんとなくスルーしてしまうこともいっぱいありますが、もっと受け止めなきゃいけないこともあると教えてくれる作品。自分にとって大切な人と見に来てほしい」と呼びかけた。

 一方、劇中で過酷な運命に立ち向かう女子高生を演じた広瀬は、「すごい、なかなかない経験をさせていただきました」と述懐。作品を「すごい人間の生々しい部分だったり、言葉だけじゃない部分が見えてきたり…。残酷な部分もありつつ、すごくいとおしい愛情の部分もあります」とアピールした。

 映画は9月17日から公開。

(左から)李相日監督、綾野剛、妻夫木聡、宮崎あおい、渡辺謙、松山ケンイチ、広瀬すず、森山未來

(左から)李相日監督、綾野剛、妻夫木聡、宮崎あおい、渡辺謙、松山ケンイチ、広瀬すず、森山未來


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