二宮和也、主演ドラマを異例のアピール 「見ても見なくても“どっちでもいい”」

2015年12月24日 / 16:50

立川談志役を演じたビートたけし

 TBSのスペシャルドラマ「赤めだか」の完成披露特別試写会が24日、東京都内で行われ、出演者の二宮和也、ビートたけし、濱田岳、宮川大輔、北村有起哉、番組のナビゲーターを務める笑福亭鶴瓶、原作者の立川談春が登場した。

 談春の自伝的エッセーを原作としたこのドラマは、17歳の談春(二宮)が、「天才」「異端児」と言われた談志(たけし)のもとに弟子入りし、新聞配達をしながら生計を立て、弟子仲間たちと苦楽をともにしながら成長していく様子と、落語に挑み続けた談志の破天荒な生きざまを描く。

 上映後の舞台あいさつとあり、客席の大歓声で迎えられた二宮は、「僕は一足先に見たんですが、本当に面白いドラマだなと感動しました。自分が出たドラマということもあるけど、それを度外視しても楽しめました」と満足げにコメント。

 また終盤には、「28日に放送されますが、本当に見ても見なくても“どっちでもいい”です。たまたま(テレビを)つけて、やっていたら見てほしいなという感じです」と異例ともいえるアピール方法を取った二宮。「こういう作品はすごく珍しくて…」とした上で、その真意について「見たほうが絶対に得をするし、見ない人は絶対に損をすると思っているので、見ない人だけが損をすればいいなと思って…」と説明した。

 会場の笑いを誘いながらも、「こういったドラマの底力というか、見た人だけが得をする…。その時間に(テレビを)つけたらやっていて、見て感動するからこそドラマなのであって…。そこを醍醐味として味わっていただければ…」と話し、客席に向けて「もう一度はご覧になっているかもしれませんが、“もし時間が合えば”見ていただけたらと思います」と笑顔で呼び掛けた。

 一方のたけしは、冒頭から「(自分は)談志さんの弟子で唯一破門された男」と自虐を交えつつ「談志さんの役をやらせていただいて、いかに自分の芸が勉強不足だったかと痛感しました」としみじみ。

 いつもとは違ったトーンで「談志さんというのは鬼才。あまりにも落語が好き過ぎて、客に愛されるということを乗り越えて、落語をもう一回教え直すというような人。たまに秘蔵テープなんかが手に入ると聞いてみたりするけど素晴らしいものがある。だから社会が立川談志をもっと評価をしていいし、もっと違う判断もあるべきでないかな」と持論を展開した。

 また、「談志役をもらった時には、あまりにも自分の役者としてのいい加減さを身にしみて思っていたので、これはまずいなと思った」と吐露しつつ「『談志さんに似てるね』と言われたらまあ、御の字だと思って一生懸命にやった」と謙虚に振り返っていた。

 そんなたけしについて、鶴瓶は「お兄さん(たけし)も(談志を)一番よく知っているから演じにくかったと思いますよ。いつもはこんな感じじゃないですから」とフォローしつつ「頭の下げ方や“まくら”のやり方とか…、落語、談志に関してはきっちりハメていこうとしますから。それはすごいですよね」と感心していた。

 ドラマはTBS系で28日、午後9時~11時25分に放送。

all_4445

 


芸能ニュースNEWS

2026年ボートレース新CM発表会 マチダ教官役の町田啓太「ボートレースに関わる全ての方々が、本当に高い熱量を持って取り組まれていることを肌で感じています」

2025年12月22日

 2026年ボートレース新CM発表会が、22日東京都内で行われ、CMに出演した町田啓太、ファーストサマーウイカ、生瀬勝久、細田佳央太、安斉星来、吉田晴登が登壇した。  一般財団法人 BOATRACE 振興会は、この日の登壇者を起用した新CM … 続きを読む

「良いこと悪いこと」最終回 “真犯人”が明らかに 「考察が当たっていた人すごい」「いじめは殺人、立派な犯罪だ」

ドラマ2025年12月22日

 間宮祥太朗と新木優子がW主演するドラマ「良いこと悪いこと」(日本テレビ系)の最終話が、20日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  「週刊アポロ」に、同級生の連続殺人事件で「ただ1人生き残ったいじめのリーダー格・A氏」として高木将 … 続きを読む

「ひと夏の共犯者」最終回 巧巳と眞希の恋が「はかなくて切ない」 「橋本将生くんの成長が見られた」「特別編が楽しみ」

ドラマ2025年12月20日

 timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)の最終話が、19日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生活 … 続きを読む

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「まさに『ノー・シェークスピア ノー・ライフ』というドラマだった」「最後はうるじい(井上順)もトニー(市原隼人)も楽しげに稽古していてよかった」

ドラマ2025年12月18日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第11話(最終話)が、17日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総 … 続きを読む

「スクープのたまご」通報かスクープか…週刊誌記者が直面  「『週刊千石』はいいチーム」「人脈と信頼が大切」

ドラマ2025年12月17日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第11話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新人記者・信田日向子(奥山)の目を通して“週刊誌の存在意義 … 続きを読む

Willfriends

page top