俳優の林隆三さんが70歳で死去 渋みのある声でナレーターとしても活躍

2014年6月9日 / 14:30

 数多くの映画やドラマで活躍した俳優の林隆三(はやし・りゅうぞう)さんが4日、腎不全のため東京都内の病院で死去した。70歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。

 林さんは、俳優座養成所を経て、1970年に木下惠介監督のドラマ「俄」に主演。平賀源内の青春時代を描いた「天下御免」、「お荷物小荷物」などで話題を集めた。

 74年には藤田敏八監督の『妹』で映画デビュー。津軽三味線の高橋竹山を演じた新藤兼人監督の『竹山ひとり旅』(77)で第1回日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。

 「黄金の日日」、「夢千代日記」、「たけしくん、ハイ!」、『早春物語』『三たびの海峡』などでも味わい深い演技を披露した。

 また、渋みのある声で、宮沢賢治童話の朗読劇やドキュメンタリー番組などのナレーションを務め、歌手としてコンサートも行った。


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