映画『奇跡のリンゴ』の初日舞台あいさつが８日、東京都内で行われ、出演者の阿部サダヲ、菅野美穂、池内博之ほかが登壇した。
本作は、実在のリンゴ農家・木村秋則さんとその家族が、無農薬でのリンゴ栽培を世界で初めて成功させるまでの苦難の日々と成功への軌跡を描く。
木村さんを演じた阿部は、映画を見て思わず泣いたという。「木に向かってお酒をかけてあげながらありがとうっていうところで泣いちゃって…。自分が演じてるんですけど、本当にこの人（苦労が報われて）良かったなあって思って」と語った。
一方、夫を献身的に支える妻を演じた菅野は阿部について「演技を一緒にやってまた尊敬しました。バラエティー（番組）で振られても返しができる子だから。偉いわねえ～」と子どものように褒めると、阿部も「ありがとうございます。菅野さんというよりも、母さんと呼びたいぐらい。ねっ母さん」と返し、息の合ったところを見せた。
またこの日は、公開を記念して木村さんが用意した“奇跡のリンゴ”での乾杯が行われた。阿部は、奇跡のリンゴを一度も食べたことがないと明かし「本当に初めてで、食べたとしても味が分かんないと思います。なんかもう、すんごい想像しちゃってるし。これだけおあずけを食らったらそうなりますよ」と笑わせた。
そして、この日に行われるＡＫＢ４８の選抜総選挙に掛けて「たいへんな選挙がある中、足を運んでいただいてありがとうございます。取りあえず乾杯」と音頭を取ってリンゴをかじると「うんめえー！（劇中で食べた）土より全然うめえなあ」とコメントし、場を沸かせた。