山田洋次監督が淡路恵子さんをしのぶ　「戦後の映画史で非常に重要な役割を担った人」

　食道がんのため１１日に８０歳で死去した女優の淡路恵子さんをしのんで、山田洋次監督がコメントを寄せた。

　山田監督は「高度成長期の裏で酒場で生きていく女性など、特徴のあるタイプの役を演じることができる、戦後の映画史で非常に重要な役割を担った人でした。華やかな人でしたが私生活ではお子さんを亡くされるなど、つらい人生でもあり、そういうつらい思いからもようやく解放されたのかとも思います」と語った。

　山田監督は一度は芸能界を引退した淡路さんを、１９８７年の監督作『男はつらいよ・知床慕情』で起用した。