中村勘九郎「これは絶対に歌舞伎にしたい」 笑福亭鶴瓶の落語を歌舞伎で上演

2021年9月24日 / 16:40

中村七之助(左)と中村勘九郎

 TBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」制作発表会見が24日、オンラインで行われ、出演者の中村勘九郎と中村七之助が出席した。

 本公演は、18代目中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を」という一言から、2008年にスタートした名物シリーズ。今回は、「廓噺山名屋浦里」「越後獅子」「宵赤坂俄廓景色」が上演される。

 「廓噺山名屋浦里」は、笑福亭鶴瓶の新作落語を歌舞伎として創作し、16年に初演された。勘九郎は「鶴瓶師匠の落語を聞きに行ったのですが、いざ始まってみると、2分ぐらいで、歌舞伎座の大道具が見えてきたんです。これは絶対に歌舞伎にしたいと楽屋で直談判させていただきました」と経緯を説明した。

 初演では、特に千秋楽のカーテンコールが印象的だったという勘九郎は「幻想の中で終わる作品なので、カーテンコールが起こる演目でもないんですが、拍手が鳴りやまなくて。そのときに、鶴瓶さんとタモリさんが見に来られていたので、(舞台に)上がってくださって、一緒にごあいさつをしたのが忘れられないです」と思い出を明かした。

 一方、七之助は「(初演当時)女形の後輩たちが楽屋に押し寄せてきて、やりたい、やりたいと。(尾上)松也は『恥ずかしくて外に出られないぐらいボロ泣きしちゃったよ』って言ってくれていて、うれしかったです。短い時間で、女形の動きのアップダウンがあるのがこの作品の見どころの一つだと思います」と語った。

 今回の公演では、勘九郎の長男の勘太郎と、次男の長三郎も初登場するが、勘九郎は「大人になってどれぐらい覚えているか分からないですが、劇場の空気というものは、味わうのと味わわないのとでは全然違うので、父(勘三郎)の遺した『赤坂大歌舞伎』に出させてあげたいとお話ししたら、受けてくださった。本人も鋭意稽古中です」と話して父としての顔ものぞかせた。

 公演は、11月11日~26日に都内・TBS赤坂ACTシアターで上演。


芸能ニュースNEWS

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「まさに『ノー・シェークスピア ノー・ライフ』というドラマだった」「最後はうるじい(井上順)もトニー(市原隼人)も楽しげに稽古していてよかった」

ドラマ2025年12月18日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第11話(最終話)が、17日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総 … 続きを読む

「スクープのたまご」通報かスクープか…週刊誌記者が直面  「『週刊千石』はいいチーム」「人脈と信頼が大切」

ドラマ2025年12月17日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第11話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新人記者・信田日向子(奥山)の目を通して“週刊誌の存在意義 … 続きを読む

「新東京水上警察」最終回、ラストの意味深な人影に考察合戦展開 「まさか黒木? 続編あるのか?」「続編は礼子が刑事に?」

ドラマ2025年12月17日

 佐藤隆太が主演するドラマ「新東京水上警察」(フジテレビ系)の最終話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、水上警察を題材にし、佐藤隆太演じる碇拓真刑事と水上警察署のチームが、東京の海や川を警備艇で駆け巡り事件を追う、大 … 続きを読む

「娘の命」“沙織”新川優愛の狂気が爆発 「レイコの孤独が胸に刺さった」「復讐に成功してほしい」

ドラマ2025年12月17日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第11話が、16日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追い … 続きを読む

「ちょっとだけエスパー」「また野木亜希子さんの脚本にやられた」「結局、生きていくことが最大のミッションなんだな」

ドラマ2025年12月17日

 「ちょっとだけエスパー」(テレビ朝日系)の第9話(最終話)が、16日に放送された。  本作は、会社をクビになり、人生詰んだサラリーマン(大泉洋)が、“ちょっとだけエスパー”になって世界を救う姿を描く完全オリジナルのSFラブロマンス。脚本は … 続きを読む

Willfriends

page top