香取慎吾、かつてない“ろくでなし”の役 「すごく好きなことをやっとできた」

2019年4月23日 / 19:07

映画『凪待ち』に主演した香取慎吾

 映画『凪待ち』の完成報告会見が23日、東京都内で行われ、出演者の香取慎吾、恒松祐里、吉澤健、リリー・フランキー、白石和彌監督、赤城聡プロデューサーが出席した。

 「喪失と再生」をテーマにした本作は、ギャンブルを縦糸に、震災を横糸に編まれた、主人公・郁男の再生の物語。

 今回、かつてない“ろくでなし”の役、さらに恋人を殺され、底なしの奈落に落ちていく郁男を演じた香取は「つらかったです。人の優しさがこんなに痛いんだと思った撮影期間でした。優しい言葉を掛けられるほど、自分のふがいなさを感じてしまい、役柄としてズタズタでした」と語ったが、「撮影自体は僕としてつらいと思ったことは一つもない。すごく楽しかった」と充実の笑みを浮かべた。

 殴る、蹴るといった激しいけんかのシーンもあったが、香取は「基本的に事前の準備は一切しません。そのときの自分にできる“一番”をするしかないと思っているので」とコメント。

 アクションで受けたダメージについても、「血だらけでした。でも大丈夫です。もちろんけがをしない方がいいですけど、してしまうものは仕方ないので」と“役者魂”をのぞかせた。

 そんな香取との仕事を、以前から熱望していたという白石監督は「初日のファーストシーンからゾクゾクしっ放し。ゾクゾクを通り越して笑えてくるぐらい良かった。役所(広司)さんとか、それぐらいの色気、素晴らしい存在感だった」とたたえた。

 香取も「白石監督とお仕事できて本当にうれしい。やっぱり人は誰でも狂気な部分、闇の部分を心の中に持っている。そっち方向の僕としては、白石作品はすごく好きだった。あまり自分の中では、香取慎吾として突拍子もないことをしているという思いはなく“すごく好きなことをやっとできた”という思いの方が強い」と明かした。

 「自分の中の狂気が監督に引き出された?」と聞かれると、「(それは)あります。それが今、このタイミングだったというのは自分にとってもありがたいことだと思います」と話した。

 映画は6月公開予定。

(左から)恒松祐里、香取慎吾、リリー・フランキー、吉澤健


芸能ニュースNEWS

「ザ・ロイヤルファミリー」「ドラマは続くけど山王耕造(佐藤浩市)ロスが大き過ぎる」「これはそれぞれの継承の物語なんだね」

ドラマ2025年11月24日

 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)の第7話が、23日に放送された。  妻夫木聡主演の本作は、早見和真の同名小説をドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間 … 続きを読む

「ひと夏の共犯者」“眞希”恒松祐里がついに警察と接触 “巧巳”橋本将生は「完全に闇堕ちしてる」「怖くて心配」

ドラマ2025年11月24日

 timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)の第8話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生活 … 続きを読む

「良いこと悪いこと」“黒服2人の逃走犯”は「カンタロー!? 今國!?」 「トヨは犯人側のはず」「ターボーが一番怪しい」

ドラマ2025年11月24日

 間宮祥太朗と新木優子がW主演するドラマ「良いこと悪いこと」(日本テレビ系)の第7話が、22日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、かつて鷹里小学校・6年1組のリーダーだった高木将(間宮)が、22年ぶりにタイムカプセルを掘 … 続きを読む

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「最後、全部生田斗真に持っていかれたわ」「今まで文句を言いながらも見続けてきた人へのご褒美みたいな回だった」

ドラマ2025年11月20日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第8話が、19日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の … 続きを読む

「スクープのたまご」日向子の背後を追う“謎の男”が登場 「事件の概要が見えて面白くなってきた」

ドラマ2025年11月19日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第7話が、18日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、週刊文春を徹底取材して書かれた大崎梢氏の同名小説を実写化。大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新 … 続きを読む

Willfriends

page top