中村獅童「女殺油地獄」を“倉庫”で上演 「古典を守りつつ革新を追求していく」

2019年3月24日 / 00:30

 オフシアター歌舞伎「女殺油地獄」の取材会が22日、東京都内で行われ、出演者の中村獅童、演出・脚本を担当する赤堀雅秋氏が出席した。

 原作は300年前の実話を基にした人形浄瑠璃の名作。油屋の放蕩(ほうとう)息子・与兵衛は、借金の返済に困って自暴自棄となり、凄惨(せいさん)な殺人へと突き進む。

 同舞台は、天王洲の寺田倉庫(5月11日~17日)と、歌舞伎町の新宿FACE(5月22日~29日)で上演される。

 獅童は「現代にも通じる犯罪のストーリー。混沌とした歌舞伎町で危険な演目をやることに大きな意味を感じている。もともとある油地獄を赤堀さんがどう“料理”してくれるのかがとても楽しみ」と笑顔を見せた。

 一方、倉庫での上演は、火を使ってはいけないという消防法の壁や、観客用トイレの確保が難しいなど、課題が多い。

 しかし獅童は「アングラといったものへの憧れが僕の中にはある。海外で見てきたものや、幼少のときに母が見せてくれたいろんな演劇が影響していると思う。それこそ、唐十郎さんの紅テントや、大衆演劇のストリップにも連れていってもらったので…」と語った。

 また、獅童は「この年になって僕がやらなきゃいけないのは、古典を守りつつ革新を追求していくということ。自分ならではの生き方、“獅童ならでは”の新しいものを作っていきたい。僕は大名跡を継ぐ予定もないですから、話題作りをこういうところでしていかないと」と熱く語った。


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