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海老蔵、麻央の在宅医療に「日々緊張感」  「一進一退、いろんなことを模索しながら」

率直な思いを語った市川海老蔵

 第36回「ベスト・ファーザー『イエローリボン賞』」授賞式が7日、東京都内で行われ、学術・文化部門で受賞した歌舞伎俳優の市川海老蔵が登壇。授賞式後に囲み取材に応じた。

 妻でフリーアナウンサーの小林麻央が乳がんを患っていることを会見で発表してから約1年。海老蔵は「(当初は)自分たちから発表したかったことではなかったですが」としつつ「一進一退、日々、いろんなことを模索しながら家族一丸となって、一日一日を大切に過ごしている感じです」と現在の率直な思いを語った。

 麻央は先月29日に退院し、在宅治療に切り替えたばかり。麻央が家にいることについて、海老蔵は「やっぱりうれしい」としながらも「在宅というのはなかなか大変。いざ何かした時に予備知識でもって、さまざまなことを準備するのは家族の責任。そういうことを怠らないように日々過ごす緊張感がありますよ」と吐露。「だから僕は、家の中でも緊張感がある。舞台でも緊張感があり、こういうところ(会見)でも緊張感がある。私はリラックスする場はほぼない」と冗談交じりに語った。

 また「私は支える側なので、最善の手を選択して、いろんなことを学びながら協力してやっていく。やはり治すのは本人ですから」とも語った海老蔵。夫として「自分としては最大限のバックアップをしていくことが、彼女にとって一番の回復への近道になると考えています」と信念を口にした。

 明るく楽しい家庭づくりをしているお父さんを表彰する同賞。受賞の場で「結婚したことで守るものが増えた」と語っていた海老蔵だが、具体的に変わった点を問われると「変わったというよりも“当たり前”が増えていくということなんですよね」とこれまでの自分を振り返った。

 さらに「当たり前って結構、人によって違うもの。歯を磨くのも、食事を取るのも当たり前ですが、その“当たり前の難しさ”をどんどんと積み重ねて行くということ。稽古することも、舞台に出続けることも、非日常じゃないですか。(同様に)看病することも、治療の選択をすることも、自己管理をすることも、子どもの面倒を見ることも、他の家族のことを考えることも全部を当たり前にしていく。自分のキャパシティーを大きくしていく、そういうことなんです」と説明した。

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