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映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の来日記者会見が16日、東京都内で行われ、出演者のスカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュとルパート・サンダース監督が出席した。
日本の『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』をハリウッドで実写映画化した本作は、近未来を舞台に、脳以外は全身義体の世界最強にして唯一無二の存在である少佐(ヨハンソン)が率いるエリート捜査組織、公安9課がサイバーテロ組織と対峙(たいじ)する姿を描く。
スカーレットは「本作をお披露目する初めての都市が東京であることは素晴らしく、とにかくとても興奮しております」とあいさつし、サンダース監督とのディスカッションの上で作られた少佐役を「これだけ愛されている原作、作品でもあるので光栄に思いますし、責任も感じています。役に命を吹き込むのは感情的にも肉体的にも大変なことだったけど、役が遂げている成長を投影して自分も成長できた」と語った。
一方、公安9課の指揮を執る荒巻大輔役で22年ぶりにハリウッド作品に出演したたけしは「自分にとってもいい経験」と喜びを語るとともに、「役者という仕事をやる時にはどう振る舞うべきか、スカーレットさんに本当によく教えていただいた。さすがこの人はプロだと、日本に帰ってきてつくづく思っています」と“部下”のスカーレットを賞賛した。
漫画やアニメの実写化については「もともとのコミックやアニメに負けて文句を言われる作品になる、というのが定説なんですけど」とした上で、「今回は、もしかしてコミックやアニメの実写版で、最初に成功した例になるのではないかと。唯一の失敗は荒巻じゃないかという意見もあって」と笑いを誘い、「それぐらい見事な作品だと自分は思っている」とアピールした。
また、監督としての視点から、ハリウッドと日本での映画製作の違いを問われると「自分が監督をやる時は簡単にワンテイクが多い。カメラの台数も、自分は最高で3カメぐらいしか使わないけど、ハリウッド映画は5カメ6カメもあって」と規模の違いを実感したという。
演技面でも、歩いているシーンで、サンダース監督から褒められつつも、何度もリテイクを求めらたと明かし「6カメで30カットぐらいの撮り方をして、全体も狙っていて、これはお金が掛かるなとつくづく思いました」と振り返った。
映画は4月7日からTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー。
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