日本アカデミー賞『シン・ゴジラ』が7冠 長谷川博己、会場の雰囲気を察し苦笑

2017年3月4日 / 09:42

日本アカデミー賞受賞者一同 (C)日本アカデミー賞協会

 「第40回日本アカデミー賞」授賞式が3日、東京都内で行われ、『シン・ゴジラ』が作品賞をはじめ最優秀賞7冠に輝き、圧倒的な強さを見せた。

 『シン・ゴジラ』は作品賞、監督賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞でそれぞれ最優秀賞を獲得した。庵野秀明総監督はスケジュールの都合で式を欠席したが、最後に行われた最優秀作品賞の発表では優秀助演女優賞の石原さとみ、市川実日子と優秀主演男優賞の長谷川博己をはじめスタッフとキャストがステージ上に集まった。

 樋口真嗣監督は「皆怒っていませんか。大丈夫ですか」と会場の雰囲気をうかがいながら「今までずっとやってきてこんなことが待っているかと思うと、寝られなかったり、過酷な条件で毎日映画を作っている皆に、いつかこんな時が来るよと声を大にして伝えたい」とメッセージを送った。

 長谷川も「ちょっと、やっぱり皆さん引いている感じがしたのは気のせいでしょうか」と苦笑したが、「怪獣映画で作品賞って今までなかなかなかったんじゃないかと思います」と喜びを語った。

 石原は「庵野さんが書かれた脚本が本当に面白かったんです。一文字一文字本当に魅力的で、それを私が汚してしまうのではと震えていました。最後に庵野さんから『カヨコが石原さんで良かった』と言ってもらって涙が出ました」と明かし、「『シン・ゴジラ』に関わった2年間は胃が痛い毎日でした。その日々を今日こうして終わることができて救われました」と安堵の表情を浮かべた。


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