『湯を沸かすほどの熱い愛』報知映画賞で4冠 宮沢りえ、史上初3度目の主演女優賞を受賞

2016年12月20日 / 17:31

主演女優賞を受賞した宮沢りえ

 「第41回報知映画賞」表彰式が20日、東京都内で行われ、受賞者の三浦友和、宮沢りえ、綾野剛、杉咲花、李相日監督、岩田剛典、中野量太監督、新海誠監督ほかが出席した。

 『湯を沸かすほどの熱い愛』が作品賞・邦画部門、主演女優賞、助演女優賞、新人賞の4冠に輝いた。

 新人賞受賞で最初に名前を呼ばれた中野監督はLINEを通して次々と受賞の知らせが舞い込んできたと振り返り、「40過ぎて新人賞という感じでもないけど、恥ずかしさの100倍うれしい。本当にうれしい新人賞です」と素直に喜びを弾けさせた。

 助演女優賞を受賞した杉咲は史上2番目の若さという19歳での同賞受賞となり、「本当にすてきな作品に出演することができたなと思いました。本当に私は幸せ者」と喜びを語った。

 杉咲は「たまに興奮してお芝居に見入ってしまうと、鼻息が止まらなくなってしまう」と現場での監督の様子を明かして笑わせつつ「この賞を頂いたので、少しは監督に恩返しができたかなと思います」と中野監督への感謝も述べた。

 宮沢は同映画賞で初となる3度目の主演女優賞を受賞し「歴史のある、重みのある賞を3度も頂くのはうれしいし感謝もしています。同じぐらい、もっとっもっと頑張ろうという気持ちが湧いています。そうじゃないと罰が当たりそうだなとも思っています」とちゃめっ気たっぷりに喜びのコメントを語り、娘役を演じた杉咲と伊東蒼から祝福の言葉を受けた。

 また、作品や演じた役から学んだことを「役者としても人間としても私にとって大きいものでした」と明かすとともに、会場でスピーチに耳を傾ける中野監督に対して「そんなことを感じさせてくれた素晴らしい脚本を書いた中野監督、ありがとうございました。同い年ですけど、今日はちょっと浮かれている感じもしますが、罰が当たらないようこれからも誠実に頑張りましょうね」と笑わせた。

第41回報知映画賞 受賞一覧

作品賞・邦画部門:『湯を沸かすほどの熱い愛』
作品賞・海外部門:『クリード チャンプを継ぐ男』
主演男優賞:三浦友和『葛城事件』
主演女優賞:宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』
助演男優賞:綾野剛『リップヴァンウィンクルの花嫁』『64-ロクヨン-』(二部作)『怒り』
助演女優賞:杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
監督賞:李相日『怒り』
新人賞:岩田剛典『植物図鑑』、中野量太監督『湯を沸かすほどの熱い愛』
特別賞:『君の名は。』

『湯を沸かすほどの熱い愛』に関わった(左から)篠原ゆき子、中野量太監督、宮沢りえ、杉咲花、伊東蒼、佐藤千亜妃

『湯を沸かすほどの熱い愛』に関わった(左から)篠原ゆき子、中野量太監督、宮沢りえ、杉咲花、伊東蒼、佐藤千亜妃


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