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第2部「戴冠」第5幕よりワンシーン
新国立劇場演劇公演「ヘンリー四世」フォトコールおよび囲み取材が23日、東京都内で行われ、出演者の浦井健治、岡本健一、ラサール石井、中嶋しゅう、佐藤B作が出席した。
新国立劇場ではシェークスピアの歴史劇「ヘンリー六世」3部作(2009)、「リチャード三世」(12)をすべて同じスタッフ・キャストで上演し、この作品はこのシリーズに7年越しで取り組んできた鵜山仁氏演出のもと前回までに続いての参加者と新たにラサール、佐藤が加わった。
物語はロンドンを舞台に、ヘンリー六世の祖父・ヘンリー四世(中嶋)や放蕩三昧のその息子・ハル王子(のちのヘンリー五世、浦井)やシェークスピア作品随一の人気者・フォールスタッフ(佐藤)らの活躍を「混沌」「戴冠」の2部作6時間超でダイナミックに描く。
引き続き出演となる浦井は「メンバーの顔ぶれを見ていると本当に肉親みたいに思えてくる」と親しみをのぞかせ、この作品ではホットスパーを演じる岡本から「目が合うと必ず近寄ってきて、常に僕のお芝居にダメ出しをいただきます。貴重な時間を与えてくださっていると思う」と信頼感と感謝を語った。
中嶋は「B作さんとラサールさんは失礼な言い方をすると、きっとシェークスピアなんてやらないだろうという人がやってくれて…。味というか何かいいなと思ってけいこから見ています」と独特な表現で褒め、岡本も「シェークスピアって難しく高尚なイメージがあるけど、お2人がいることでいい意味でガッと(敷居が)下がるというか、高尚さがなくなるというか…。日常に入りやすくなる」と化学反応に期待を寄せた。
これに佐藤は「失礼だな」と笑い飛ばしつつ、通して6時間を超える2部作でシェークスピア作品随一の人気キャラクター・フォールスタッフを演じることには「いやあ大変でした。せりふの量たるや、まだ体が変ですよ。こんな機会は人生でも最初で最後でしょうから、いい機会だと思ってこれで最後にしてほしい」と本音を明かして笑わせた。
浦井は「その背中の大きさを忘れず、追いつきたいといつまでも追いかけたい先輩たち」と尊敬の眼差しを送り、けいこ場での元気な様子に励まされるとの評価には「人間のエネルギーが必要だと岡本さんと話していて、トーンダウンしてしまうと最後のせりふまで到達できない。とにかく寝ています」と体力づくりを語った。
また、岡本は「簡単に情報が手に入る時代に、劇場に来て生の時間を共有してもらうと、人間の姿に感動すると思う。通しで6時間ってなかなかないので、お客さんと早く共有したい」と意気込み、浦井も「これが奇跡の公演としてお客さんが時間を心に刻んでいただくと永遠の時間になると思う。この大作を皆さんとお祭りというように楽しんでいただけたら」とファンに呼びかけていた。
作品は11月26日~12月22日まで東京・新国立劇場 中劇場で上演。
(左から)中嶋しゅう、浦井健治、佐藤B作、ラサール石井
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