小松菜奈、最優秀新進女優賞を受賞 「重く暗い役がすごく楽しい」

新進女優賞を受賞した小松菜奈

　「第８回ＴＡＭＡ映画賞授賞式」が１９日、東京都内で行われ、最優秀新進女優賞を受賞した小松菜奈、松岡茉優ほかが登壇した。

　本賞は、多摩市および近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝を込めて表彰するもの。

　小松は『ディストラクション・ベイビーズ』など計４作品での演技が評価され同賞を受賞した。同作では、柳楽優弥演じる主人公たちの“遊び”に巻き込まれる少女・那奈を演じたが、暴力シーンも多く「孤独も経験したし、過呼吸になりながらも体当りで挑ませていただいた」と語ったが、「素晴らしい賞をありがとうございます」と喜びの笑顔を見せた。

　一方“エロキュンラブストーリー”こと『黒崎くんの言いなりになんてならない』では主人公に翻弄（ほんろう）される女子高生の役を演じた小松。「今までは翻弄する側の役が多かったのでとても新鮮だった」とにぎやかな現場を振り返ったが、今後の意気込みを問われると「やっぱりハッピーな役も楽しいですけど、重く暗い役がすごく楽しくて」と本音を漏らした。「（心が）ザワザワするような、犯罪者とかそういう本当に救いようのない役も今後やっていけたら」と意気込みを語った。

　また来年公開されるマーティン・スコセッシ監督の『沈黙』にも出演した小松は「約１カ月半の撮影は、刺激的でとても楽しい日々だった。“これが変わった”とか自分でも詳しくは分からないけど、気持ち的にもいい方向に変わったなと感じている」と話し「これからチャンスを頂けるなら、日本に限らず海外の作品もやっていけたら」と目を輝かせた。