香川照之、薬師丸ひろ子の生歌に大興奮 4曲“ミニコンサート”に「鳥肌が立った」

2016年6月21日 / 18:33

薬師丸ひろ子(左)と香川照之

 NHKの終戦スペシャルドラマ「百合子さんの絵本~陸軍武官・小野寺夫婦の戦争~」の試写会および会見が21日、東京都内で行われ、出演者の薬師丸ひろ子、香川照之ほかが出席した。

 『ムーミン』など児童文学の翻訳者として知られ、絵本をこよなく愛し、平和を求め続けた小野寺百合子に焦点を当てたドラマは、北欧スウェーデンを舞台に、駐在武官の夫と共に諜報(ちょうほう)の最前線を生きた百合子の姿を通して夫婦の愛と絆を描く。

 35歳から75歳までの百合子を演じた薬師丸は「あまりにも重いものを背負った人物を演じるのは初めてのことで、それがとてもとてもプレッシャーでした。どうしたらいいのか作品に入るまで悩み続けました」と心境を明かし、「いい意味で皆さんにとても追い詰められていく中で、手探りですが香川さん演じる旦那さんの力も借りて完走しました」と振り返った。

 薬師丸は「監督がこだわったのが暗号文の作り方。分厚い資料とホワイトボードで説明していただき、私はちょっと暗号文が書けるようになりました」と明かして笑いを誘い、「作品を見て、個人的には生き抜いたという気持ちです。百合子さんの遺志が皆さんに伝わればいいなと思っています。とても思い出深い作品となりました」と充実感をのぞかせた。

 夫の信を演じた香川は、薬師丸に「言ってもいいですか?」と耳打ちをして許可を取ってから「打ち上げでミニコンサートと称して『セーラー服と機関銃』、『探偵物語』、『Woman“Wの悲劇”より』、『あまちゃん(潮騒のメモリー)』を歌っていただきました。この4曲に鳥肌が立ったことを覚えています。この人は神だなと思った」と興奮気味に語り、「撮影中のたたずまいが皇后陛下のように見えていて、いつか皇后陛下の役をやってほしい」とアプローチしていた。

 ドラマは7月30日午後9時からNHK総合で放送。


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