昨年11月に都内の飲食店で起きた暴行事件でけがをし、謹慎していた市川海老蔵が2日、舞台復帰した。
海老蔵は新橋演舞場「7月大歌舞伎」の昼の部「勧進帳」で富樫左衛門、「楊貴妃」では楊貴妃が密かに思いを寄せる高力士。夜の部「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」では獅子頭を手にし、後に獅子の精となる小姓弥生、「江戸の夕映」本田小六を演じている。
9カ月ぶりの舞台だったが、“成田屋”のお家芸“にらみ”も健在。事件後の会見で充血していた左目も良好なようで、けがの後遺症など心配はないようだ。
舞台に入るときも帰るときもマスコミが海老蔵の車を囲み質問を投げかけたが、終始無言。舞台後、文書で舞台復帰のコメントを発表した。
「久しぶりに舞台を踏ませて頂き、お客様から温かいご声援を頂戴しました。とても有難く、また、身の引き締まる思いです。こうして舞台に立たせて頂けることに感謝をし、日々の舞台に全身全霊で挑んでまいります」(「」内原文ママ)。
なお、今月出産予定の妻・麻央は劇場に姿を見せなかった。