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「まだ今日という日が信じられない」と語った大竹しのぶ
5日に57歳で亡くなった歌舞伎俳優中村勘三郎さんの葬儀・告別式が27日、東京・築地本願寺で行われ、女優の大竹しのぶが弔辞を読んだ。
大竹は「そんな白い箱を蹴破って“冗談じゃないよ”と言いながら、あの世界一チャーミングな笑顔で私たちの前に現われてくれる方がよっぽど現実味があります」と悲痛な胸の内を吐露した。
また「あなたの魂を受け継いだ勘九郎、七之助、(勘九郎の長男)七緒八(なおや)くんがいます。この3人と(勘九郎の妻の前田)愛ちゃんを見守ってください。そしてなによりもあなたが愛してやまない(妻の)好江ちゃんのそばでこれからも力を貸してください」と話し、最後は「のりさん、大好きですよ。今も、これからも。ありがとう。またね」と涙ながらに呼び掛けた。
参列後、取材に応じた大竹は、勘三郎さんとの一番の思い出を聞かれると「まだ過去ではない。たぶんこれからも一緒にいる感じ。まだ今日という日が信じられないし、思い出という言葉はピンと来ない」と話した。
また、一緒に勘三郎さんの最期をみとった劇作家の野田秀樹氏と「まったく信じていないので、これは(受け入れるのに)時間がかかるなと話した」とし「もう(勘三郎さんの)お芝居を“生”で見られないんだな」と肩を落とした。
「七緒八くんにも(歌舞伎を)教えてあげてほしかったですね」という問い掛けには「でも、絶対なおちゃんにはのりさんが“入っている”と思うので、なおちゃんのことが楽しみです」と語った。
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