俳優の安岡力也(やすおか・りきや)さんが8日午前6時1分、心不全のため東京都内の病院で死去した。65歳だった。葬儀は近親者のみで行い、後日改めて「しのぶ会」を行う予定。喪主は長男力斗(りきと)さん。
安岡さんは1964年製作、映画「自動車泥棒」(東宝)で主演し、芸能界デビュー。その後、グループ・サウンズのシャープ・ホークスのボーカルとして66年、「ついておいで」でレコードデビューした。
69年シャープ・ホークス解散後は俳優として活動。梅宮辰夫主演の「不良番長」(東映)シリーズにレギュラー出演。こわもての悪役イメージが定着し、ヤクザ役などで存在感を発揮した。
82年にバラエティー番組「オレたちひょうきん族」(フジテレビ)でビートたけし演じる人気コーナー「タケちゃんマン」で“ホタテマン”として出演。これをきっかけに一躍人気者となり、小さな子どもから大人まで、幅広い層から親しまれた。
しかし、2005年に肝臓病を発症。翌年にはギラン・バレー症候群を発症する。闘病後、10年5月に仕事復帰を果たしたが、8月に肝細胞がんとC型肝炎ウイルスによる肝硬変のため、長男からの提供による生体肝移植手術を受けていた。