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クリスマスを前に、チャーリー・プースが、米ビルボードの新たな動画ポッドキャスト『On the Record w/ クリスティン・ロビンソン』にゲスト出演し、ひとつの素朴だが核心を突く疑問に答えた。それは「なぜクリスマス音楽は、あれほどクリスマスっぽく聞こえるのか?」というものだ。
ここ数年、プースは業界における音楽教師として知られる存在になっている。自らを“プロフェッサー・プース”と呼び、SNS上で現代のポピュラー音楽に見られる傾向や特徴を解説する動画を数多く投稿してきた。今回もその延長線上としてポッドキャストに出演し、マライア・キャリーの全米No.1ヒット「恋人たちのクリスマス」をはじめとする定番ホリデー・ソングの背後にある音楽理論について語った。
「クリスマス音楽にはクロマティシズムが多いんだ」とプースはキーボードを使って実演しながら説明し、ホリデー・ソングに共通するコード進行の傾向を明らかにした。
さらに彼は、「(クリスマス音楽は、)人々が本当に古い楽曲に立ち返る唯一の“ジャンル”だと思う」と指摘した。特に1960年代の音楽が、現代のホリデー・ソングにおける重要な参照点になっているそうで、ポップ、初期ロック、ドゥーワップの影響が色濃く残っているという。例としてケリー・クラークソンの「Underneath the Tree」を演奏しながら、「この曲は2011年の作品だけど、現代的なプロダクションを外せば“Rockin’ Around the Christmas Tree”のように聞こえる。意図的なオマージュだった可能性もある」と説明。マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」も、同じく60年代的要素を持つ現代のクリスマス・クラシックだと付け加えた。
こうした分析に加え、プースは大学時代によく聴いていたというジャスティン・ビーバーの「Mistletoe」や、2000年版の映画『グリンチ』のサウンドトラックなど自身のお気に入りのクリスマス音楽についても語った。
また、「過小評価されているクリスマス音楽のサブジャンルがあるとすれば、それはR&Bだ」とも語り、故ルーサー・ヴァンドロスやボーイズIIメンによるホリデー・ソングが、自分にとってこの時期の特に印象深い名曲を形作ってきたと強調した。
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