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大江麻理子さんがメーンキャスターに就任して1年がたった「ワールドビジネスサテライト(WBS)」。テレビ東京の看板経済ニュースであるこの番組で、人気コーナー「トレンドたまご」(以下「トレたま」)が、4月下旬に放送4000回を迎える。「トレたま」はその名の通り、新製品や新サービスなどを「たまご」の状態である開発段階から紹介するもの。担当デスクの浅岡基靖さんに、このコーナーに懸ける思いを聞いた。
大きなコンセプトは「挑戦」と「夢」です。その企業が、その人が、なぜこの商品を思い付いたのかを掘り下げていきます。単に新しい商品を紹介するコーナーではありません。発想の仕方や思い付きが、見てくれた方の仕事や研究のヒントになればと考えています。「トレたま」で紹介してほしいと、売り込みもたくさんありますが、残念ながら9割以上が不採用です。視聴者の関心が高そうなものでも、他の番組で取り上げられたことがあるものは、このコーナーでは基本的に紹介しません。とはいえ、原則として当日取材、当日編集、当日放送ですし、多忙なため、ネタ集めにも苦労しています。企業の皆さんの協力がなければ成立しないコーナーです。
商品コンセプトの目新しさと、画(え)になるかが重要です。デスクの私が最も重視しているのは、どうタイトルを付けるか。新聞のテレビ欄やテレビ画面に入る字幕タイトルは、視聴者に分かりやすいキーワードを意識して作ります。商品のコンセプトが限られた文字数で表現できるものだと、取り上げやすいです。
中身が空気に触れない仕組みになっていて鮮度を保てる容器を使ったしょうゆが、今メーカーから販売されていますが、その原型を「トレたま」で取り上げていたんです。ある男性が手紙付きでビニールのパックを送ってくださって「中の液体が空気に触れないから酸化しない」と書いてありました。しばらくどのディレクターも取り上げなかったんですが、ふと僕がその手紙を読んで、これは面白いんじゃないかと。その方に問い合わせたら、ちょうどメーカーに持っていくところだという話でした。その後実際に採用になって、今やどこのスーパーにも並んでいますね。印象に残っています。
取り上げるものは、商品化していなくていいのです。ひながかえるかもしれないし、鳥になって世界に羽ばたくかもしれない。そんな「たまご」の段階のものを探しています。それだけに、取材に行っても商品がうまく動かないとか、失敗も多かった。でも、今までにないものをチャレンジして作ったとか、失敗を繰り返して改良してきたとか、そういう部分を伝えたい。失敗があってもフォローしますし、愛を持ってコーナーを作っています。面白く作らないと、伝わりません。それが支持をいただいている理由かなと思います。見ている人が一緒になって画面に突っ込んでくれていたら、うれしいです。
彼女が紹介した中では、「皿回し」ができるようになる練習キットを紹介した回が面白かったですね。本人も気に入っていたようです。一生懸命挑戦していて、最終的にはいろいろなポーズで皿回しができるようになっていました。
番組のテーマは「自分につながる経済ニュース」ということで、消費者の方々に近い感覚で作っています。これからも大江をはじめ、各キャスターの等身大の目線を生かして、チームで番組を作っていきたいです。
ワールドビジネスサテライト(WBS)
テレビ東京系 月~金曜 午後11時~午後11時58分
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