シーズン8でのシリーズ終了から4年ぶりに復活した米国の大人気テレビドラマシリーズの最新作「24-TWENTY FOUR-リブ・アナザー・デイ」で主人公のジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が最も信頼を寄せるクロエ・オブライエンを演じている女優メアリー=リン・ライスカブ。緊急来日したライスカブがさらにスケールアップした「24」の魅力とクロエの苦悩を語る。
-話が来た瞬間の気持ちを教えてください。
最初はツイッターで知って、それからもっと後で、キーファー本人から電話がありました。クロエはどうなったのって思っていたので、うれしかったです。
-クロエ役ってとってもハードですね。
そうなんです。でも私はそれを面白いと思っていて、セットに入ったらすぐ物語の中に入っていけるように、準備しています。演技中は自分でも興奮しているし、アドレナリンがふつふつと湧いてくる感じです。
-今回クロエが見せるパンクファッションは、ご自分ではいかがでした?
家族の悲しい事件があって打ちのめされているという面があって、それが顔やファッションにも出ているんです。今回の髪形にしたときに、最初夫と子どもに「うーん、どうかな」って言われました。黒いアイラインを引いて、バリバリのファッションですからね。でも最後には「そこまでキメたら、ゴー(行け)」って(笑)。
-車を盗むシーンでジャックに「グッドジョブ」と言われていましたが、あれはクロエの成長ですか?
出始めた(シーズン3から出演)ころのクロエは無垢(むく)で、そんな子じゃなかったけど、長年やってきましたからね。まだ成長する場所があるという役柄、いいじゃないですか。
-キーファーさんと共演するということは、どういう意味を持つことですか?
ショー(ドラマ)の主役をずっと続けるということの意味を、彼と一緒に仕事していて分かるようになりました。キーファーは自分自身をこれだけたくさんつぎ込んできたけど、誰もができるわけではない。彼はすごく真剣だし献身的です。「24」はもう手に負えないぐらい大きな存在になっているけど、それを乗り越えられるのは、彼が知性とユーモアを備えているからです。
-なにか具体的な演技のアドバイスをもらったことはあるんですか?
初めて入ったシーズン3の時、私はドラマが初めてだったんです。「24」でよくやる、コンピューターを見ながら何か考えたりするシーンは、実際にはコンピューターの中に何も画像はありません。それに対してどうやって自分の気持ちを入れ込んでいいかがよく分からないと彼に言ったら、彼は一生懸命にこう考えろとアドバイスをくれて、乗り越えさせてくれた。どうすればもっと話が面白くなるかをキーファーはよく分かっていて、それをクリアにしてみせてくれるのがすごいところです。
-日本にはたくさんのクロエファンがいます。そんな日本のファンにメッセージを。
今回、クロエが好きな人はすごく心配になってしまうかもしれません。これまでとすごく変化していますから。でもこの精神的に良くない時期を彼女も乗り越えなくてはいけません。またジャックと一緒に仕事をするという道をクロエは見いだしたわけですからね。日本のクロエファンがいて良かったです。
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